生理心理学と認知心理学を簡潔に解説(重要ポイント)

生理心理学と認知心理学

身体と心に関する心理学論

脳の機能は心理的な過程に重要な役割を果たしています。「感情の発生」と「身体の変化」は、どちらが先なのかという問題があります。

二つの説

抹消起源説(ジェームズ・ランゲ説)

身体の変化が先で、後から感情が発生する。

中枢起源説(キャノン・バード説)

感情の発生が先で、後から体が変化する。

人間の心理的過程

2つの説共に対象は「知覚」「感情」「行動」です。しかし、もう1つ重要な要素があります。それは「認知」です。人間の心理的過程は、「知覚」「認知」「感情」「行動」から成り立っています。

1.知覚

見る 聞く 味わう 匂う 触れる など

2.認知

判断する 評価する 分析する など

3.感情

嬉しい 怒り 悲しい など

4.行動

歩く 食べる ~する ~しない などの行動、唾液が出る 汗が出る などの反応

感情に関わる脳と神経

感情の生起は脳の特定の部位と深く関係しています。

海馬

過去に知覚した出来事と、今瞬間の比較参照し、今起きている出来事を分析します。そしてその情報は、偏桃体へ送られます。

偏桃体

出来事を「快」「不快」のどちらかに判断・評価をしています。そしてその情報は、視床下部へ送られます。

視床下部

今の出来事に対して反応し、その適応を促進させる。

※偏桃体について

人間の偏桃体(扁桃核)は他者の表情に敏感に反応するようになっています。表情の中でも視線や瞳孔の動きに敏感に反応し、判断・評価をします。

 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です