日本語教師の学習95/中・上級の文法項目

中級・上級で扱う文法項目の分析

限定

初級:だけ

N2 :に限り ~に限って

N1 :ただ~のみ  ~をおい~ない

~に限り

~だけ特別扱いする

サービスや、お店などでよく使われる

※~=名詞

~に限って

特定の場合に合わせるように好ましくない状況になる。不満をもっている。

その人だけは好ましくないことはしないはずだという信頼・期待からの判断。

疑いを否定するような場面。

※~=名詞

ただ~のみ

限定を強調 かたい表現 改まった表現

※~=動詞、普通形(ナ形容詞、名詞)

~をおいて~ない

それと比較できるほどのものが他にない 最高の評価によく使われる。(推薦)

※~=名詞

「~限り」「~限りでは」のほかの意味

~に限り

~の状態が続く限りは、~が続く。~なのだから~は当然だ

前件、後件とも時間的に幅のある事柄

~の限りでは

前件:情報の範囲を限定する 後件:判断する

使用される品詞

~末に (長い間~をしたあとで)

動詞・名詞

~ことだし(理由)

動詞・イ形容詞・ナ形容詞・名詞

~ことなく(~ないで)

動詞

使用される形

動詞

以来 テ形
に先立って
たびに
つつ
とおりに タ形
ついでに タ形
がてら
きらいがある
にちがいない
わけでもない

イ形容詞

すぎる
ながらも(逆接) ~い

たまらない ~くて
ことに (強調) ~い
にもかかわらず
っけ
ものの(逆接)

ナ形容詞

にもかかわらず
一方で
どころか
ものの (逆接)
~っけ
さえある
極まりない

名詞

次第で
たびに +の
いかんによらず
からすると (判断)
というより (むしろ)
っけ +だ

「~にかかわらず」

前件のことに左右されずに、後件のことが起こる

逆説

~が~のに

~くせに

~にもかかわらず

~と思いきや

結果が意外である気持ちを表す

複合格助詞

格助詞と他の語が結合して一つの意味をあらわすようになった形式

動詞や名詞などと結合したもの

実質的意味がなくなったり、薄くなったりする

に + つく

の + 末

に + 応じる

複数の助詞が結合したもの

結合することで新たな意味になる

から + に + は

行為の対象を表す複合格助詞

~について

「~のことを」考えたり話したり調べたりするテーマを表す

名詞+~について

~に対して・~に対する

「~に」「~を相手として」直接の相手や対象を示す。何に向かってそうするのか。

~に関して・~に関する

「~に関することを」考えたり話したり調べたりするテーマを表す。「~について」より広く関する周辺のことも含む。かたい改まった表現。

~をめぐって・~をめぐる

そのことについて複数の人が論議や話し合いをしたり、対立したりすることを表す。

~にかかわる

「~に重大な影響がある」

「課題遂行」と文法項目の関わり

課題遂行

日本語を使って何かをする。

課題遂行能力

日本語を使って何ができるのか。

課題に基づいた文法項目の提示

JF 日本語教育スタンダード

受容

読む 聞く

産出

一人で話す 書く

相互行為

会話のやりとり

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