日本語教師の学習38/社会文化地域・言語と社会

社会・文化・地域

世界と日本

ベルリンの壁崩壊から 30 年が経過し、 グローバル化が新たな壁を生みました。

1989年の株式ランキングは、上位5位を日本が占めていた。

2022年は、上位9位を米国が占めている。

2021年の日本の出生率は1.3人

2021年の日本女性の社会的地位は120位。(世界経済フォーラム153か国中)

外国人在留支援センター

法務省:入出国のサポート

外務省:ビザ申請の支援

経産省:外国人を雇用する企業からの相談

異文化接触

ニューカマー new-comer

オールドカマー old-comer

戦前、日本の植民地であった朝鮮・台湾から来日し、戦後も日本に定住している韓国人・
朝鮮人、中国人・台湾人とその子孫。
1991 年の「日本国との平和条約に基づき日本の国籍を離脱した者等の出入国管理に関する
特例法」により、(特別永住者)という在留資格で日本の永住が認められた。

就労が認められる在留資格(活動制限あり)

外交、公用、教授、芸術、高度専門職、教育、国際業務、企業内転勤、研究、介護(平成 29 年9月1日施行)、特定技能、興行、技能実習、など 19 種

就労が認められない在留資格

文化活動、短期滞在、留学、研修、家族滞在(資格外活動許可を受けた場合は、一定の
範囲内で就労が認められる)

※アルバイトが可能。1週間に28時間まで。休み中は、28時間以上可能。

定住者

在留資格を取得した人。1990 年の入管改正法で定められた。

主に特定の国の難民、中国残留邦人とその家族、南米などの日系人(原則として3世まで)が対象。就労には制限がない。約 20 万人が在留。

高度人材ポイント制

高度外国人材の受け入れを促進するため、高度外国人材に対し、ポイント制を活用した出入
国管理上の優遇措置を講ずる制度。2012 年より導入。
ポイントの合計が70 ポイントに達した場合に、出入国管理上の優遇措置を与えられる。
日本語能力試験 N1 ⇒ 15 ポイント
BJT ビジネス日本語能力テスト(480 点以上) ⇒ 15 ポイント

優遇措置:家族を呼び寄せることが出来る

特定技能

2019 年に在留資格「特定技能」が新設された。「特定技能」の新設により、政府は人材不足が深刻な 14 業種(介護6万人・外食業5万3千人・建設業4万人)を対象に、今後5年間で 34,5 万人の新たな外国人の受け入れを見込んでいる。

※在留資格申請にあたっては、日本語能力試験N4レベルの日本語力と技能試験に合格することが必要。

日本語・技能試験に合格し技能実習3年で、特定技能 1 号:在留期間1年、6 か月または 4 か月ごとの更新。通算 5 年

更に、技能試験に合格すると、特定技能2号:在留期間:3 年、1 年または 6 か月ごとの更新。期間に制限なし

外国人材の受け入れと共生

政府が取りまとめた「外国人材の受け入れ・共生のための総合的対応策」の中の日本語教育に直接関係する施策は、「円滑なコミュニケーションの実現」で二つに分けて述べられている。

 日本語教育の充実

生活のための日本語の標準的なカリキュラム等を踏まえた日本語教育の全国展開

 日本語教育機関の質の向上・適正な管理

日本語教育機関の質の向上を図るための告示基準の厳格化
日本語教育機関の日本語能力に関する試験結果等の公表義務・情報開示の充実など

日本に住む外国人が増える理由

1位:中国 2位:ベトナム

技能実習生は、入国1年目から、労働基準法や最低賃金法、雇用保険法などといった労働関係法令が日本人と同様に適用される。
最低賃金法によって、「最低賃金額以上の金額を支払わなければならない」と明確に定められている

最低賃金

東京:1,041円 宮城:853円 平均:930円

特にベトナムからの在留外国人が急増する理由

日本企業の国際化:イオンなどがベトナムに進出

技能実習生の受け入れ:アルバイト可能

日本語教育の現状

外国人留学生数

1位:中国 2位:ベトナム 3位:ネパール 4位:韓国 5位:台湾 6位:インドネシア  7位:スリランカ

留学生 30 万人計画

「留学」から「就労」へ

日本で就職を希望する外国人留学生 64,6%
実際に日本で就職した外国人留学生32.4%

「日本での求人が少ない」「就職活動の仕組みが分からない」と感じる留学生も多く支援の必要性が重要

海外における日本語学習者数

日本語学習者数 約 385 万人
教育機関 18,604 機関
日本語教師 77,128 人

日本語教師が足りない

言語と社会

非言語コミュニケーション

ノンバーバルコミュニケーション

身体動作学(キネシクス)

身振り 手振り 表情 視線アイコンタクト

メラビアンの法則(第一印象)

初対面の人の第一印象は7秒で決まる (日本人は目の印象、欧米は口元の印象)

視覚55%:表情・服装・姿勢・態度・身だしなみ

聴覚38%:あいさつ・言葉づかい・話し方・声の大きさ

近接空間学(プロクセミックス)

エドワード・ホールの研究

密接距離

~45 ㎝

パートナーや家族など、とても親しい者同士に許される距離。相手を抱き寄せたり、
手をつなげる距離が目安。

個体距離

45 ㎝~120 ㎝

相手の表情を読み取ることができる、個人的な話をする際にはよく使われる。
手を伸ばすと触れられる距離が目安。

社会距離

120 ㎝~360 ㎝

表情の細かな変化や、相手の体に触れられない距離。接客や会社での打ち合わせ・
会議に適した距離。

公衆距離

360 ㎝~

講義や講演に使われる距離。公衆への語りかけに適しているが、個人的な関係は成立
しにくい。

パラ言語学(パラリングイスティクス)

声の大きさ・速さ・声質、イントネーション(抑揚)、ポーズ(間)、プロミネンス(強調)などといった、言語の周辺的側面をパラ言語(周辺言語)という。

非言語コミュニケーション

腕を組む:防御

鼻や髪、耳を触る:嘘をついている、神経質、子どもっぽい

イスに浅く座る:早く帰りたい

早口な人:頭の回転が速い、頑固

意味のない行動を繰り返す(スマホをいじる 絵を描く 物を触る):飽きている

 

 

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