日本語教師の学習106/評価法と ICT

著作権

知的財産権・知的所有権

作った人の権利

知的な創作活動によって創出したものが、他人に無断で利用されない権利

著作権

著作者人格権と財産権

著作者の権利

著作物の複製、上映、頒布の権利は著作者(遺族など)に付与される。死後 70 年有効(日本)。

著作物

小説、音楽、映画、コンピュータ・プログラム、など。市販されているテキスト、音声教材などもこれに含まれる。

著作権侵害

著作権のある著作物を著作権者の許諾を得ずに無断で利用すること。

著作権法の例外

著作者の了承は不要となる場合

教育機関における複製等(第35条)

教育を担任する者やその授業を受ける者(学習者)は,授業の過程で使用するために著作物を複製することができる。また,「主会場」での授業が「副会場」に同時中継されている場合に,主会場で用いられている教材を,副会場で授業を受ける者に対し公衆送信することができる。複製が認められる範囲であれば,翻訳,編曲,変形,翻案もできる。
ただし,ドリル,ワークブックの複製や,授業の目的を超えた放送番組のライブラリー化など,著作権者に不当に経済的不利益を与えるおそれがある場合にはこの例外規定は適用されない。

出典:文化庁ホームページ 著作物が自由に使える場合 | 文化庁 (bunka.go.jp)

注意点:多くの「日本語学校」は、この「教育機関」には該当しない

非営利の活動やボランティアでも著作権法に抵触する。

引用に関する例外

引用(第32条)

[1]公正な慣行に合致すること,引用の目的上,正当な範囲内で行われることを条件とし,自分の著作物に他人の著作物を引用して利用することができる。同様の目的であれば,翻訳もできる。(注5)[2]国等が行政のPRのために発行した資料等は,説明の材料として新聞,雑誌等に転載することができる。ただし,転載を禁ずる旨の表示がされている場合はこの例外規定は適用されない。

出典:文化庁ホームページ 著作物が自由に使える場合 | 文化庁 (bunka.go.jp)

その他注意点

自由利用マーク

ok_copyok_educationok_handicap

クリエイティブコモンズ

テストによらない評価

数値化しにくい活動・学習

アウトプット活動

パフォーマンス:話す・書

スピーチ、ロールプレイ、プレゼンテーション、作文、レポート 等

特徴:学習者のすべての活動や作品に、同じものはない。

学習者主体の学習

協働学習や自律学習など

運用能力

パフォーマンス、創造性

測定基準例

CEFRを評価基準にする

JFスタンダードのcan-do

ACTFL-OPI( オーラル・プロフィシエンシー・インタビュー)

ストラテジー能力

直接ストラテジー

記憶ストラテジー:覚えること
認知ストラテジー:理解すること
補償ストラテジー:知識不足や苦手なことを補うこと

間接ストラテジー

メタ認知ストラテジー
情意ストラテジー
社会的ストラテジー

メタ認知能力

 異文化理解能力

学習態度(意欲・努力)

評価方法

観察記録

ルーブリック

評価表

ポートフォリオ

学習者自身が学習した記録をまとめたもの。

特徴

全体を評価 結果ではなく過程を評価 変化を評価する 学習者自身が評価する(自己評価) 自分を振り返る 学習者同士で評価する

アンケート

評価の具体例

作文の評価

評価のポイントを予め伝えること

評価するだけでなく、評価理由を伝えること

ルーブリック(評価表)を使う事(初級の場合は母国語でルーブリックを作成する)

1回書くだけでなく、書き直しする方法もある

内容について、感想などのコメントを書いてあげると、モチベーション向上に繋がる

ジャーナルアプローチ

異文化理解やカウンセリングの方法論

プレゼンテーションの評価

学習者主体の学習

協働学習

ピア活動や、プロジェクトワークなど

グループ評価の場合は、フリーライダー学習者も発生するので、個人評価も加える

ディベート

テーマを与えて討論するグループ活動

自律学習

学習者自身が、学習内容・学習方法を選択し、計画・実行すること

中級では、習得が一律ではないので、弱点を補うため授業の一部を自律学習とする

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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