ナルコレプシー(居眠り病)とは?

以前の職場で、「ナルコレプシー」の社員がいました。彼は、仕事中に居眠りすることが多く、特に会議中に寝てしまっている姿がよく見うけられました。業務会話中にもあくびをすることがあったので、普通ではないと思い、病院で診てもらったほうが良いとアドバイスしたところ、検査の結果「ナルコレプシー」でした。病院で処方された薬を服用するようになってからは、居眠りやあくびの症状は見られなくなりました。「ナルコレプシー」は「居眠り病」とも呼ばれていて、日本では600人に1人の割合で発症しているようです。この記事では、「ナルコレプシー」はどのような病気なのかをわかりやすくお伝えしたいと思います。

ナルコレプシー

睡眠状態には「ノンレム睡眠(non-REM sleep)」と「レム睡眠(REM sleep)」があります。ノンレム睡眠では、脳が休息状態で活動が抑制されています。一方、レム睡眠では脳が活動状態であり、ぼんやりと意識があります。通常はノンレム睡眠を経てからレム睡眠に移行するのですが、「ナルコレプシー」ではこの睡眠段階に異常があり、入眠直後にレム睡眠状態になってしまう特徴があります。したがって、睡眠中に脳が休息する機会が少ないまま朝になって起床するという状態が続くことになります。その結果、日中に睡魔が襲い、居眠りをしてしまうなどの症状が発生してしまう睡眠-覚醒障害の疾患です。「ナルコレプシー」の診断基準には脳脊髄液内のヒポクレチンの欠乏も含まれており、明らかな脳機能の異常を伴うものです。

ナルコレプシー (narcolepsy) あるいは日本語居眠り病(いねむりびょう)とは、日中において場所や状況を選ばず起こる強い眠気発作を主な症状とする睡眠障害である。自発的に覚醒を維持する能力、およびレム睡眠を調節する機能の両者が阻害される[1][2]

笑い、喜び、怒りなどの感情が誘因となる情動脱力発作を伴う患者(ナルコレプシー1型)も多いが、その症状が無い(ナルコレプシー2型)患者もいる[1][3]

現在ナルコレプシーの診断基準に大きな問題があり、日中において場所や状況を選ばず起こる強い眠気発作、後述のレム睡眠を調節する機能の阻害、金縛り・幻覚・幻聴、の症状はナルコレプシーに特有なものではなく重度の睡眠不足やその他の睡眠障害と同一症状である。

又、後述の睡眠障害国際分類第3版 (ICSD-2) の診断基準も睡眠不足と同一の検査結果であり、反復睡眠潜時検査MSLTの検査基準は一般人口にも2-4%(多くはシフトワーカーや睡眠不足)で診断基準を満たす者が存在する。

2018年の国際過眠症学会で発表された内容によると、現在日本のナルコレプシー2型の疾患の診断を受ける患者の多くは普段睡眠時間が4時間以下で受験勉強や残業等で睡眠時間を多く削った後に、強い眠気発作、レム睡眠を調節する機能の阻害、金縛り・幻覚・幻聴を発症し、診断を受けている。

ナルコレプシー患者は通常であればノンレム期を経た後で発生するレム睡眠が入眠直後に発生してしまい、また入眠時レム睡眠期 (SOREMP) が出現するため、入眠時に金縛り幻覚幻聴の症状が発生する[1]。更に夜間はレム睡眠とノンレム睡眠の切り替わりで中途覚醒を起こすため、目は覚めても体を動かそうとする脳の一部が眠っているために金縛りを体験することになる。入眠後から起床時までは、そのような状況のため概して睡眠が浅くなりやすくなり、を見る回数が増える。ほとんどが悪夢で、現実とリアルな夢の境目が分からずにうなされる場合が多い。

有病率は米国では4000人に1人ほど[1]。現在確定診断を受けた患者数は日本国内においておよそ2000人前後(2009年12月現在)であるが、決して珍しい病気ではなく、日本では600人に1人程度(0.16%)[4][5]は罹患していると想定されている。なお、世界の有病率の平均は2000人に1人程度(0.05%)であり、その4倍近い日本人の有病率は世界最高であるという[5]。ちなみに日本人と遺伝子の近いアジア諸国の有病率には日本のナルコレプシーの様な有意差が見られない。従って、世界一の短時間睡眠国の日本のナルコレプシーの有病率は実際はナルコレプシーではない患者(多くは睡眠不足の誤診)が統計に組み込まれている事が指摘されている。

治療は対症療法である[1]。また、治療を行っていない状態で機械や自動車の運転中などに発作が起こると重大な事故の原因となりうるため、日本睡眠学会では、運転中の居眠りや事故経験によっては、治療によって改善されるまでは車両運転を控えるべきであることを医師が伝える必要があるとしている[5]

引用元:Wikipedia

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