呼吸関連睡眠障害群の症状と原因

呼吸関連睡眠障害群

睡眠中の呼吸に関する異常が顕著な疾患です。主に「閉塞性睡眠時無呼吸低呼吸」「中枢性睡眠時無呼吸」「睡眠関連低換気」があります。

閉塞性睡眠時無呼吸低呼吸

睡眠1時間当たり5回以上の閉塞性無呼吸または低呼吸が発生し、いびき・鼻鳴らし・喘ぎ・呼吸停止などが認められます。これらの異常は喉や気道が極度の肥満や加齢の影響で塞がってしまうことで発生します。それに付随して正常な睡眠が阻害されるため、日中に眠気・疲労感などが強く現れます。診断はポリソムノグラフィーによる測定によって行われ、無呼吸・低呼吸の数値によって、軽度・中等度・重度の重症度に区分されます。

中枢性睡眠時無呼吸

睡眠1時間当たり5回以上の閉塞性無呼吸が発生し、それに付随して正常な睡眠が阻害されるため、日中に眠気・疲労感などの各種症状が現れます。中枢性睡眠時無呼吸は無呼吸の原因が呼吸を制御している脳幹の異常によるものです。診断はポリソムノグラフィーによる測定によって行われます。

睡眠関連低換気

睡眠時に何らかの原因により肺で酸素と二酸化炭素の交換が困難になるものです。酸素と二酸化炭素の交換が不十分な状態を低換気といいます。低換気により身体全体に様々な障害が発生し、睡眠にも影響を及ぼします。診断はポリソムノグラフィーによる測定によって行われます。

睡眠呼吸障害とは

睡眠中に異常な呼吸を示す病態の総称です。
有病率は一般人口の1%以上で、特に中年期に多く30~60歳の男性で4%、女性では2%前後と言われています。

代表的な疾患は睡眠時無呼吸症候群であり、夜間睡眠中に何度も呼吸が止まります。
その診断基準としては1時間あたり5回以上の無呼吸もしくは低呼吸(呼吸量が正常呼吸の2分の1以下になるもの)が存在することが挙げられています。
睡眠時無呼吸症候群の95%は閉塞性睡眠時無呼吸症候群が占めており、高血圧、虚血性心疾患、脳梗塞の発症要因になることがわかっています。

睡眠時無呼吸症候群の症状

主症状としては、日中の眠気、大きなイビキ、睡眠時の窒息感やあえぎ呼吸、夜間の頻尿、覚醒時の倦怠感、頭痛などが挙げられます。
ただし、夜間の症状等については、本人が自覚していることが少ないので、ご家族や周りの方の注意が必要となります。

睡眠時無呼吸症候群の原因

上気道(空気の通り道)が閉塞することにより起こります。
閉塞の原因:肥満、脂肪が多く短い首、舌が大きい、あごが小さいなど

引用元:https://www.suimin.net/step1/syndrome/type_d/

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