自宅でできるベース弦のコーティング加工方法をご紹介します。
目次
ベース弦の劣化とコーティングについて
コーティングしていない弦の劣化
ラウンドワウンンド弦
劣化した弦
クリーニンングした劣化弦
表面のさびは除去出来ていますが、巻き線の間のさびは取れません。
フラットワウンド弦
劣化した弦
クリーニングした劣化弦
巻き線が平線なので、巻線の隙間が殆ど無いため、錆を残すことなくクリーニンング出来ています。
コーティンング弦
エリクサーの弦は、巻線の隙間が保護されています。
1997年、エリクサーストリングスを開発したゴア社は、独自のコーティング技術で特許を取得しました。この技術は現在でも、他には無い唯一のコーティング技術です。
他社弦では、演奏を始めるとすぐに汗や汚れが巻き線の隙間に蓄積し、音質の劣化が起こります。
エリクサー ストリングスは、巻き弦全体をすっぽりと覆う唯一のコーティング弦です。このコーティングが巻き線の隙間に汚れが入り込むのを防ぎ、音質の劣化や腐食の発生を食い止めます。
結論: 他ブランドのコーティング/ノンコーティング弦と比べて、高い音質が長く続くと言われています
この写真は、約15時間演奏した後の弦の状態を示しています。
引用元:エリクサーオフィシャルサイト
コーティンング加工手順
用意するもの
ベース弦(普段お使いのベース弦)
水性エポキシさび止め材
筆・容器・新聞紙等・布・ピンチハンガー
さび止め材を薄める
巻線の隙間への浸透性を高めるため、さび止め材を倍の濃度に薄めます。(容器に少量のさび止め材を入れ、そこに同量の水を加え、かき混ぜます。)
弦にさび止め材を塗り込む
新聞紙等の上に弦を置き、左手でエンドボールを45度ずつクルクル回しながら、筆でさび止め材を塗り込んでいきます。
表面のさび止め材を拭き取る
4本全てを塗り終えたら、速やかに弦表面のさび止め材を布で拭き取ります。拭き取りが不十分な場合は目視でムラを確認出来ますので、ムラがなくなるまで拭き取ります。さび止め材は1時間程度で固まってしまいます。
乾燥させる
弦をピンチハンガーに吊るし、5時間以上乾燥させ、完成です。
コーティンングのビフォアー/アフター
ビフォアー
アフター
巻線の隙間が、さび止め材で、しっかりと埋められています。黒色に見えるのがさび止め材です。
音の違い
コーティングされていない減と比べると、ブライト感がなく、モコモコした感じの音になります。ブライトな音が好みの方には、向いていないかもしれません。
以上、自宅でできるベース弦のコーティンング加工方法をご紹介させていただきました。
弦のおすすめメンテナンスツールもご紹介していますので、こちらもご覧ください。
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