私はとても真面目なタイプですので、仕事にも熱心に取り組み、そこそこの成果を出せていましたので、評価も悪くはありませんでした。悪くなかったということは特別良くもなかったわけです。評価のマイナスポイントは「ミスが多い」です。今年齢は50代ですが、子供のころから、忘れ物が多かったり、どこか抜けていたり、何かちょっと人とずれていたり、「天然ボケ」とも言われていました。大人になってからは自分で気を付けるようになり随分改善したと思いますが、私生活はともかく、ビジネスの中ではちょっとしたミスも人に大きな迷惑をかけてしまうことが少なくありません。そこで、あるきっかけで、その原因はADHDという脳の発達障害であるとうことが分かり、処方された薬を飲み始めました。すると、ミスが少なくなっただけではなく、頭がとても冴え、バリバリと仕事が出来るようになりました。評価も半年で「中の下」から「上の上」へ上がりました。(薬のお陰だけではないかもしれないですが。)
そんなわけで、同じように苦戦されているビジネスマンの方へお伝えしたいと思い、この記事を書いています。
ADHDの症状についてウィキペディアさんから引用させて頂きます。
幼少期から症状のある子たちのうち約3分の1から3分の2の子らは生涯を通してADHDの目立つ症状を現し続ける。
DSM-5では3種類のADHDが区別されている。
- 不注意優勢型(ADHD-PIまたはADHD-I)
- 多動優勢型(ADHD-PH)または多動・衝動型(ADHD-HI)
- 複合型(ADHD-C)
多動・衝動型の症状がその後の人生で現れることは比較的少ない。多動の症状は次第に「内面的な落ち着きのなさ」(inner restlessness)へと変わっていく傾向がある。この変化は青年期に始まり、この落ち着きのなさは大人になってからも継続する。
大人のADHDは典型的には注意散漫であること、作業をやり遂げるのが困難であること、ぐずぐずすることそして整理整頓ができないという問題によって特徴づけられる。とりわけ、ADHDのある大人は指示に従うこと、情報を想起すること、集中すること、整理整頓する任務、指定された時間の枠内で作業をやり終えることそして待ち合わせをしたときに時間通りに来ることが常に困難であるという症状を示す。これらの困難はADHDを持つ大人の生活におけるいくつかの異なる領域に影響を与え、例えばそれらの困難は情緒面の問題、社交面の問題、職務上の問題、結婚にかかわる問題、法律上の問題、金銭上の問題なおかつ、あるいはまたは学業上の問題を引き起こす。結果として、通常は自尊心が損なわれていく。しかしながら、いったん適切な助言や指導が行われさえすれば、ADHDのこれらの特質は仕事上の成功へとつながることもありうるし、ときには批判的思考や創造性における比類のない強みへとつながることもありうる。
疾患の診断は臨床医による1回か数回の査定面談をもとにして行われる。査定は次のことを検討するのを含む。
- 個人の経歴
- 家族または親密な友人から得た、観察をもとにした証拠
- 子どものころまでしばしばさかのぼって調べた成績表
ADHDにしばしば併発する疾患にさらにかかっている可能性を診断するための診察も同時に行われる。併発する疾患は併存疾患(comorbidities)ないしは併存障害(comorbid disorders)と呼ばれる。
この疾患は高度に遺伝性のものである。そしてこの疾患の正確な原因は完全には分かっていないが、遺伝的あるいは環境的要因が関与していると理解されている。ADHDは小児期に発症する疾患であり、通常はこの疾患があると診断されるためには12歳よりも前から症状が現れている必要がある。治療中の小児は、成人になるとともにもし必要であれば成人医療へとそのまま移行する。他方で成人の診断は患者の経歴を十分に検討することを含む。
ADHDの人が学校や仕事場にいる間は、より効率的で生産的に作業をすることを助けるために合理的な居場所を整備することができる。
これらの症状の内あてはまる項目がある場合は、ADHDの可能性があり、薬によって改善できる可能性が高いと思います。私は50歳を過ぎてからの治療でしたので、もっと早く気が付いて治療していれば、今よりもっと高い地位についていたかもしれません。もっと良い大学へ進学していたかもしれません。この情報をより多くの方々へ伝えたくて書いています。
しかしADHDは良い事もあります。上記引用文のように「ときには批判的思考や創造性における比類のない強みへとつながることもありうる。」という性質です。アップル創業者のスティーブ・ジョブズもADHDでした。私の場合は、物事へのこだわりが1つの事への集中力となり目標を達成できたり、衝動性が行動力として現れ、迅速に仕事をこなせたりするところはADHDのお陰だと思っています。
今服用している薬は、コンサータとストラテラです。アトモキセチンはストラテラのジェネリックで同じ成分で低価格です。
「発達障害」「ADHD」「投薬」という言葉に抵抗感を抱く方もいらっしゃるかもしれませんが、本来持っている能力を邪魔している弊害を薬によって取り除き、能力を最大限に発揮して活躍できる可能性があるのです。私自身がそれを強く実感しています。
こちらも、ご覧ください。
この記事が少しでもお役に立てれば幸いです。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
コメントを残す