社交不安症の特徴と判断基準

社交不安症

社交不安症の発症年齢は平均的に8~15歳だが、対人関係や社会的役割が常に変化し、それに伴うストレスが多い現代社会においては、成人以降に発症するケースもあります。また、対人関係や所属する集団のあり方は国や地域、文化によって様々であるため、生活する社会の状況を考慮する必要があります。

社交不安症の主な特徴

原因

未解明

発症時期

年齢を問わず発症する可能性がある

有効とされる主な療法

認知行動療法・薬物療法

社交不安症の主な判断基準

基準A

他者からの注目を浴びる可能性のある社交場面に対する著しい恐怖や不安。恐怖や不安を感じる社交場面は特定の1つの状況ではなく複数である。

基準B

クライアント本人が該当する社交場面における自身の振る舞いや症状が他者に否定的な評価を受けることになるだろうと恐怖している。

基準C

該当する社交場面では、ほぼ常に瞬間的に恐怖や不安が起きる。

基準D

該当する社交場面をクライアントは積極的に回避しようとするか、または強い恐怖と不安を感じながら耐えている。

基準E

社交場面への恐怖や不安は現実的な危険や社会文化的背景に釣り合わない。

基準F

これらの恐怖や不安の感情や回避的な行動が6ヶ月以上続いている。

基準G

各種症状により、苦痛を感じたり、日常生活・社会的活動に支障をきたしている。

基準H

各種症状は、薬物などの外的要因によって引き起こされるものではない。

基準I

各種症状の発症原因が他の身体疾患・精神疾患では説明できない。

社交不安障害(しゃこうふあんしょうがい、英: Social Anxiety Disorder: SAD)あるいは社交恐怖(しゃこうきょうふ、英:Social phobia)は、愚かに見えないか、場に合っていないのでは、というように他人に辱められることに強い不安を感じるために、社交状況を避けたり、耐えたりすることによって、相当な苦痛がある、または生活に重大な支障があるという精神障害である[1]。対して、正常な内気は、単に知り合いのいないパーティを怖がるといったものである[1]。対して社交不安障害では、そうした社交状況においてほぼ毎回、動悸、下痢、発汗、時にパニック発作といった不安症状が起こる[2]

2008年に日本精神神経学会は、「社会」から「社交」へと訳語を変更した[3]。以前のDSM-IVでは社会恐怖社会不安障害の併記、それ以前のDSM-IIIでは社会恐怖である[3]。対人恐怖の概念と似ているとする意見がある[3]

治療は、認知行動療法が優先され、薬物療法では選択的セロトニン再取り込み阻害薬(SSRI)であり、反応が部分的である場合にこれらが併用される[4]。子供や若年者での薬物療法や、大人でのSSRI以外の薬は推奨されない[5]

引用元:Wikipedia

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