パニック症の特徴と診断基準

パニック症

パニック症の特徴

原因

未解明だが、不安感情に対する過敏症などの気質要因が関連

発症時期

年齢を問わず発症する可能性がある

有効とされる主な療法

認知行動療法・薬物療法

パニック症の診断基準

基準A

激しい恐怖や強烈な不快感が数分以内に急激にピークに達するパニック発作を予期しない状態で突然起こす。パニック発作とは以下の症状のことであり、このうち4つ以上が起こる。

1.動悸 心悸亢進 心拍数増加

2.発汗

3.震え

4.息切れ感 息苦しさ

5.窒息感

6.胸痛 胸部不快感

7.吐き気 腹部不快感

8.めまい ふらつき 気が遠くなる感覚

9.寒気または熱っぽさ

10.身体の麻痺感覚 うずき感

11.現実感の消失・離人感覚

12.抑制力の消失や精神状態に異常が生じることに対する恐怖

13.死への恐怖

基準B

以下の1つ以上が1ヶ月以上続いている

1.さらなるパニック発作の発生および発作の影響について持続的な不安・恐怖がある

2.パニック発作及び発作に対する予期不安により、不適応的な行動面の変化がある

基準C

各種症状は薬物などの外的要因によって引き起こされるものではない。

基準D

各種症状の発症原因が他の身体疾患・精神疾患では説明できない。

 パニック症は、動悸、窒息感、発汗などの身体症状と、死の恐怖などの精神症状に特徴づけられる不安発作(パニック発作)に突然、何の前触れもなく襲われ、発作は自然に消失するが、その後も繰り返し生じ、予期不安と広場恐怖により、著しい社会機能低下を伴う不安症である。生涯有病率は1.5~2.5%で、女性に多く、15歳~45歳に好発する。その発症には、遺伝要因の関与が示唆される。その病態には、恐怖条件づけに関連した神経回路の機能不全が存在すると考えられている。

引用元:https://bsd.neuroinf.jp/wiki/パニック症

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