強迫症の特徴と診断基準

強迫症

強迫症の特徴

原因

未解明

発症時期

年齢を問わず発症する可能性がある

有効とされる主な療法

認知行動療法・薬物療法

強迫症の診断基準

基準A

強迫観念、強迫行為、またはその両方を発症している。

基準B

強迫観念強迫行為による時間の浪費が1日1時間以上存在し、そのことにより苦痛を感じたり、日常生活・社会的活動に支障をきたしている。

基準C

各種症状は薬物などの外的要因によって引き起こされるものではない。

基準D

各種症状の発症原因が他の身体疾患・精神疾患では説明できない。

強迫症は、強迫観念、強迫行為、またはその両方が認められることを特徴とします。強迫観念とは、不安を呼び起こす好ましくない考え、イメージ、衝動が頭の中に繰り返し割り込んでくることをいいます。強迫行為(儀式とも呼ばれる)とは、強迫観念により生じる不安を和らげたり抑止したりするために繰り返し行わなければならないと患者が感じる、特定の行動や精神的な行為です。

・強迫的な行動のほとんどは、害や危険に対する懸念に関連したものです。

・この病気の診断は、強迫観念、強迫行為、またはその両方が認められる場合に下されます。

・治療には、曝露療法(と強迫的な儀式の防止)や特定の抗うつ薬(選択的セロトニン再取り込み阻害薬やクロミプラミン)が用いられます。

強迫症(OCD)は、男性より女性でわずかに多くみられ、人口の約1~2%が発症します。平均すると、強迫症は19~20歳ごろから始まりますが、14歳未満で始まる症例も25%以上を占めています( 小児と青年における強迫症(OCD)および関連症群)。強迫症患者の最大30%では、チック症の既往または併発がみられます。

強迫症は、現実との接点を失う精神病性障害とは異なります。強迫症は強迫性パーソナリティ障害とも異なりますが、どちらの病気の患者も、しっかりしていたり、頼りになったり、完全主義者であったりするなど、共通する特徴がみられます。

引用元:MSDマニュアル

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