日本語教師の学習78/語用論的規範

社会方言

ジェンダー

男らしさや、女性らしさを表す言いさし。

例題1

A:大学生・男性(20 代)

B:大学生・女性(20 代)

→友人の 2 人がお互いのアルバイトの楽しいところや大変なところについて話している。

A:よーっ、元気?

B:あらっ、久しぶり!

A:まだあのバイト続けてるの?

B:うん、やってるよ。ちょっと大変だけど、融通が利くお店だからね。

A:そっか、融通利いた方がいいもんね。

B:A君は、バイトは?

A:今ね、ガソリンスタンドでバイトしてるよ。

B:えっ、大変じゃない?

例題2

A:会社員・男性(50 代)

B:会社員・女性(50 代)

→夫婦の 2 人が連休の旅行の予定について、どこに行きたいか、予算・日程はどれくらいか、ペットの犬の世話はどうするかなどについて話している。

A:今度の連休の旅行どこ行こうか?

B:そうねえ、海か山かどっちがいいかしら?

A:ん~、俺は山のほうがいいなあ。

B:いいわよ。じゃあ、山にしましょう。

A:2拍ぐらいしようか。

B:そうねえ、貸しペンションとかで、安かったら2拍ぐらいしてもいいよ。

A:そうだな、2人で1拍1万円位で済めば、総額3万くらいで収まるね。

B:貸しペンションなら、多分犬もOKだから、預けなくていいしね。

A:そうだな、犬も喜ぶよ。

B:わー、なんか楽しみになってきちゃった~!

A:よし、じゃあ、早速貸しペンション探してみるね。

例題3

A:会社員・いわゆるインドア派で物静かな男性(50 代)
B:会社員・いわゆるアウトドア派で社交的な女性(50 代)
→夫婦の 2 人が連休の旅行の予定について、どこに行きたいか、予算・日程はどれくらいか、ペットの犬の世話はどうするかなどについて話している。

B:連休どうやって過ごす?

A:どっかいかなくちゃダメ?

B:せっかくだから、犬も連れて、旅行に行こうよ。

A:連休だから、混んでるし、ゆっくり映画でも見ようか?

B:え~、連休でしょ~

A:連休だからといって、出かけなっくてもいいでしょ。

B:じゃあ、友達とホテルのランチ予約するから、ポチのお世話お願いできる?

「言いさし」表現

「言いさし」表現の具体例を挙げながら、それぞれの特徴について整理する。

「ちょっとお聞きしたいんですけど、…」「あのー、お願いがあるのですが、…」

前置きを提示する表現で、後に来る内容を察してほしいという意図がある。

「~けど、…」

どんな場面で:お店
だれが:お客
だれに:店員
どんな内容:お店に置いていない大きいサイズの靴がないか訊いている。

ちょっと大きいサイズを探してるんですけど、・・・

「~が、…」

どんな場面で:お店
だれが:店員
だれに:お客
どんな内容:少し静かにしてほしい事を客に伝えたい

すみません、ちょっとお願いがあるのですが、・・・

「~けど」よりも、「~が」のほうがへりくだったニュアンスがる。

 

 

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