目次
言語学の概念
言語の定義は?
音声と文字
音声と文字の位置づけは?
文字の使用による最も大きな変化は?
文字によって「」「」に関わらず情報が伝わるようになった。
言語の4技能
4技能とその順序
言語学の諸分野
次の扱いはそれぞれ何論というか?
・発音のしくみ、音の認識のしかた、アクセント、イントネーションを扱う。
・活用や接続など、語を構成する要素の分析や形態変化を扱う。
・語の並びや文レベルの語順を扱う。
・語レベルや文レベルの意味を扱う。
・文脈や対人関係などを考慮し、特定の状況における分の解釈を扱う。
言語形式と言語機能
オーディオリンガルメソッドとコミュニカティブアプローチの違いは?
オーディオ・リンガル・メソッド
倫理的基盤
言語観
到達目標
指導法・練習法
長所
短所
コミュニカティブ・アプローチ
目標・目的
理論的基盤
言語観
指導及び練習方法
長所
短所
言語機能の特徴
言語機能の「二面性」
記号が持つ二面性は?
交通信号に例えると?
次の言語機能の特徴を何というか?
・記号の二つの側面である「能記」と「所記」の結びつきには必然性はないこと。
・ある語を発音する時、その語に含まれる音声を同時に発音したり、順序を入れ替えたりしては成り立たず、決まった順序で発音されなければならない。
・文は、まず、いくつかの語に分節でき、さらにその語はいくつかの音声に分節できる。
・「時間」という次元を考慮した場合の、ことばの持つ二つの側面のこと 〇〇態と〇〇態
・無標、有標、中和 とは
音韻論
音素と異音
音素とは
異音とは
拍と音節
拍(モーラ)とは
特殊拍3つは?
音節とは
アクセントとは
イントネーションとは
形態論
形態素と異形態
形態素とは
異形態とは
自由形態素と拘束形態素
自由形態素とは
拘束形態素とは
語彙的形態素と文法的形態素
語彙的形態素とは
文法的形態素とは
語基と接辞
語基とは
接辞とは
接辞
接頭辞、接尾辞、派生接辞、屈折接辞 とは
異形態のルールと変化の幅
ルールは?
連濁、転音、音韻添加
統語論
統語構造
文法関係と格関係
文法関係とは
格関係とは
品詞
単文と複文
接続助詞で短文を繋げると複文になる
実質的な統語分析
例
語群:太郎 ドア 閉まる 閉める が を ゆっくり
様態副詞の語順は、あまり制約がない。
程度副詞は、修飾する形容詞などの前にしか来ない。
主語と目的語を持つ他動詞では、主語と目的語の語順は構造的には入替可能である。
独立した文としては、主語と目的語は動詞の後に来ることはない。
名詞修飾
名詞修飾の用法と関係
限定用法と非限定用法の違いは?
内の関係と外の関係の違いは?
複文の種類と接続助詞
順接の複文と、逆接の複文 例えば?
意味論
成分分析
例えば、「夫」「妻」「配偶者」は、どのような意味成分を持っていて、どのように成分分析するか?
包摂関係
上位語と下位語
例えば?
意味関係
類義語
例えば?
対義語
相補的対義語 両極的対義語 連続的対義語 視点的対義語 それぞれの例は?
多義語
例えば?
語用論
「意味論」と「語用論」の違いは?意味論の例は?
構造主義言語学
構造主義言語学の特徴
客観的データのみに基づいて、主観的な判断を全く入れない方法論の確立を目指した。言語は音声が主体であり、文法は文型として記述できると考えた。
日本語教育との関り
「オーディオ・リンガルメソッド」の言語観に影響を与えた。
オーディオリンガル・メソッドが影響を受けた言語観
文型練習(パターンプラクティス)の重視
言語は「科学的に分析・記述」「構造体」「文型」がある
文字より音声を優先させ、口頭練習を多用 「ミニマル・ペア(最小対)」により、tとdやrとlの対立などを意識させる
言語は「その母語話者が話すもの」「音声」「対立」
反復模倣練習(ミム・メム練習)の徹底
言語習得は「習慣形成の過程」である
文型は
「オーディオリンガル・メソッド」に基づく教室活動で重視され、文型シラバスのよりどころとなっている
文型に具体化される統語構造は、言語の運用に関わる複数の言語知識の一部でしかない
生成文法
個別文法と普遍文法の違いは?
生得説
生成文法理論
人間は生まれながらに、言語を獲得する「言語獲得装置」というべき「普遍文法」を持っていると考える
認知言語学
言語能力は一般的な認知能力と区別することはできないと主張する。この点において、言語の能力を他の認知能力から独立したものとして捉える生成文法論と異なっている。
特徴
「身体性」を重視する点や、「比喩」を意味の説明に取り入れる点などが、それまでの言語学的枠組みにない大きな特徴
認知言語学 ⇒意味的側面を重視
言語の身体性
身体基盤
日常的な言語表現には、身体を基盤とした比喩的な表現が多くあることから、認知言語学では身体性が重視されている
プロトタイプとは?
らしさの基準
ボールのプロトタイプは?
鳥のプロトタイプは?
カテゴリー
古典的カテゴリー
特徴の有無
プロトタイプ的カテゴリー
らしさで判断
プロトタイプ効果
カテゴリーの段階性
カテゴリーの拡張
例えば、天気のカテゴリーが心情のカテゴリー
比喩
認知言語学で重視する3つの比喩
メタファー(隠喩)
例えば?
メトニミー(換喩)
例えば?
シネクドキ(提喩)
例えば?
知識構造
3つの知識構造がある
スキーマ
例えば?
フレーム
例えば?
スクリプト
例えば?
言語類型論
世界中で用いられている言語の数は、3000~6000
「音韻的類型」「形態的類型」「統語的類型」などがある。
統語的類型
語順に注目して構造的な類型を考える
形態的類型
語形変化が規則的な「膠着語(こうちゃく)タイプ(「私が/私を」)」日本語・韓国語・中国語(SVO)
語形変化が変則的な「屈折語タイプ(「I/me」)」
語形変化のない「孤立語タイプ(「Bob)」などがある 中国語・ベトナム語・タイ語
英語はこの3つのタイプを全て持っている
言語の系統
祖語
複数の言語の共通の起源
言語の系統
通時的(歴史的)観点から複数の言語を比較して、共通の起源である祖語を探り、その祖語ごとの系統をいう
語族・語派
共通の起源である祖語から派生、発達したと認められる言語の集まりを語族という。また、語族を更に分けたものを語派という。
5つの語族と、その中に語派がある。
日本語の系統
日本語の系統は、明らかにされていない。また、韓国語、アイヌ語、バスク語も系統不明である。ただし、日本語は、アルタイ諸語(モンゴル語、トルコ語)の特徴との共通点も認められる。
アルタイ諸語の特徴
・原則としてSOVの語順をとる
・膠着語である
・母音調和を行う(例:雨戸⇒発音しやすいようにeをaに変え、あまど)
・語頭の音がRになりにくい(外来語以外でほとんどない)らりるれろ
・語頭に子音が2つ以上こない
音韻的対照
母音
各国の母音の数
二重母音
日本語には二重母音がない
例えば?
長音
日本語では2つ分の音として認識される
子音
直音とは
清音・濁音・半濁音
拗音とは
音の単位
拍とは
音節とは
アクセント
日本語:高さアクセント(ピッチアクセント)
英語:強さアクセント(ストレスアクセント)
中国語(4種)とベトナム語(6種):音調(高さアクセントの一種)
韓国語:無アクセント
学習者が苦手とする日本語の発音
母語が、韓国語・中国語・ベトナム語・英語の学習者
拍(音の単位)に関わるもの
長音「ー」
母語別の傾向として、語用のある国は?
促音「っ」
母語別の傾向として、語用のある国は?
撥音「ん」
母語別の傾向として、語用のある国は?
調音法(音の出し方)に関わるもの
ま行/ぱ行の混同
母語別の傾向として、語用のある国は?
だ行/な行/ら行/の混同
母語別の傾向として、語用のある国は?
「つ」⇒「トゥ/ス」
母語別の傾向として、語用のある国は?
調音法(音を出す位置)に関わるもの
「つ」⇒「チュ」
母語別の傾向として、語用のある国は?
調音法(音を出す位置と音の出し方の両方)に関わるもの
「じゃ行/ヤ行」の混同
母語別の傾向として、語用のある国は?
無音音と有声音の混同に関わるもの
「か行/が行」「た行/だ行」「ぱ行/ば行」の混同
母語別の傾向として、語用のある国は?
形態的対照
日本語・韓国語・中国語・ベトナム語・英語
「名詞」の形態的対照
「格表示」の対照
各国の「格表示」変化の有無
「単数・複数」の対照
各国の区別・変化の有無
形容詞「過去」の形態的対照
各国の有無
「動詞」の形態変化の対照
各国の変化の有無
「自動詞・他動詞」の形態的な対照
各国の区別の有無
形態的な特徴と日本語教育との関わり
語形変化(活用)における一般的な傾向
「韓国語」母語話者
各国の誤用の傾向
「中国語」「ベトナム語」母語話者
各国の誤用の傾向
名詞「格表示」の形態的対照
「韓国語」母語話者
各国の誤用の傾向
「中国語」「ベトナム語」「英語」母語話者
各国の誤用の傾向
形容詞「過去」の形態的対照
「韓国語」母語話者
各国の誤用の傾向
「中国語」「ベトナム語」「英語」母語話者
各国の誤用の傾向
動詞「過去」の形態的対照
「韓国語」母語話者
各国の誤用の傾向
「中国語」「ベトナム語」母語話者
各国の誤用の傾向
「自動詞・他動詞」の形態的な対照
「韓国語」母語話者
各国の誤用の傾向
「中国語」「ベトナム語」母語話者
各国の誤用の傾向
統語的対照
日本語・韓国語・中国語・ベトナム語・英語・モンゴル語・トルコ語・ネパール語・インドネシア語・タイ語・タガログ語
基本語順
SOV
主な言語
SVO
主な言語
VSO
主な言語
文法関係の表示
「後置詞(格助詞)」で表す
主な言語
統語的に「語順」で表す
主な言語
文法関係の「主語・目的語」の表示と「場所」の表示の違い
主語・目的語だけでなく、場所も形態的に表示(後置詞)する
主な言語
主語・目的語は形態的な表示がなく、場所(時間・道具)だけ形態的に表示(前置詞)する
主な言語
名詞文
肯定文
名詞1+名詞2+~だ
主な言語
名詞1+~だ+名詞2
主な言語
肯定文
名詞1+名詞2+~だ+否定
主な言語
名詞1+否定+~だ+名詞2 又は 名詞1+~だ+否定+名詞2
主な言語
疑問文
名詞1+名詞2+~だ+疑問
主な言語
名詞1+~だ+名詞2+疑問
主な言語
~だ+名詞1+名詞2
主な言語
形容詞文
肯定・否定・疑問
中国語はどうか?
動詞文
肯定・否定・疑問
韓国語・中国語・ベトナム語・英語の対照
名詞修飾
所有+名詞
韓国語・中国語・ベトナム語・英語の対照
形容詞+名詞
韓国語・中国語・ベトナム語・英語の対照
修飾節+名詞
韓国語・中国語・ベトナム語・英語の対照
意味的対照
テンス(tense):時制⇒未来/現在/過去
「いま」を基準にして「明日/今日/明日」のように、大きく3つに分けた時間の区分
アスペクト(aspect):時の変化の局面⇒開始/進行/完了
何らかの出来事(動作)における時間的な変化の局面 動詞
アスペクト「進行」
可能
「能動文」と「受動文」
SOV
SVO
敬語
丁寧語・尊敬語・謙譲語
韓国語との対照
漢語の類似性
漢字文化圏(中国・韓国・ベトナム・日本)文字・単語レベルの影響
誤用分析
誤用分析の意義
中間言語
学習者の母語と目標言語をつなぐ、段階性を持つ言語体系
グローバル・エラーとローカル・エラー
違いは?
作文の誤用例
代表的な「誤用の種類」①語の選択 ②活用・接続 ③助詞
例えば?
代表的な「誤用の種類」④発音 ⑤文型・活用 ⑥文字表記 ⑦不明
例えば?
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