コミュニケーションストラテジー
JF日本語教育スタンダード
国際交流基金
コースデザイン、授業設計、評価を考えるための枠組み
相互理解のための日本語
課題遂行能力:言語を使って具体的な課題を達成する能力
異文化理解能力:お互いの文化を理解し尊重する能力
CEFR セファール
2001年 ヨーロッパの言語教育・学習・評価の場で共有される枠組み
行動中心主義:言語を使って実際に何がどのくらい出来るかを学習の目的とすること
可能になること
国や機関が違う教師同士でも同じ基準で話し合いや情報交換が出来ます
教師と学習者が学習の目標を共有する事が出来ます
学習者の日本語力を他の言語との共通基準にもとづいて説明出来ます
JFスタンダードの木
出典 国際交流基金日本語国際センター
木の枝:コミュニケーション言語活動 ー受容(読む、聞く)・産出(話す、書く)・やりとり(会話、メール)
木の根:コミュニケーション言語能力 ー言語構造的能力(語彙、文法、発音、文字、表記)・社会言語能力(相手との関係や場面に応じて適切に言語を使う)・語用能力(談話の組立、言語使用の役割や目的を理解し適切に使う)
日本語を使って何がどのようにできるかという能力 Can-do
言語能力と言語活動のカテゴリー一覧
出典 国際交流基金日本語国際センター
JFスタンダードの15のトピック
出典 国際交流基金日本語国際センター
Can-doの種別
CEFR Can-do
JF Can-do
MY Can-do
Can-doの6つのレベル
出典 国際交流基金日本語国際センター
CEFR共通参照レベル:全体的な尺度
出典 国際交流基金日本語国際センター
CEFR共通参照レベル:自己評価表
出典 国際交流基金日本語国際センター
知識重視の教育・学習からの脱却
旧日本語能力試験の認定基準:知識を詰め込む日本語学習⇒相互理解のための日本語学習
Can-doを達成するために、どうやって学習すればいいか
コミュニケーションの概念
シャノン&ウィーバー
伝達型モデル:直線的。送り手が受け手にメッセージを伝達する。
構成主義のモデル:相互的。お互いに交渉し合いながら意味を作り出していく。相手の反応次第で次の言動が変わってくる。
コミュニケーションの取り方
言葉ではっきり伝えるもの:約束の時間 持ち物
言葉ではわかりにくいもの:言わなくてもわかる 場の空気を読む ちょっと・・・
コミュニケーションスタイル
高コンテクスト(高文脈)コミュニケーション
制限コード(共通認識が前提):細かいところまで言語化しない 非言語的要素に依存 曖昧
情報や意図を理解する場合、コンテクストに依存する度合いが高い
言語による情報の依存度が低い
お互いの既有知識が重要視され、伝達する内容すべてを言語化しない
低コンテクスト(低文脈)コミュニケーション
精密コード(誤解を防ごうとする):細かいところまで言語化する 具体的なコミュニケーション 曖昧な状況を避ける
情報や意図を理解する場合、コンテクストに依存する度合いが低い
言語による情報の依存度が高い
お互いの既有知識が少ないため、情報や意図をできるだけ言語化する
言語コミュニケーション
言語教育
文法中心⇒文法以外の能力
ハイムズのコミュニケーション能力(コミュニカティブ・コンピテンス)
いつ、どこで、だれに
正確な文を作れるだけでなく、場面や状況に応じた言語使用が必要
カナルとスウェインの伝達能力(コミュニケーション能力)
文法能力:語や文法などを正確に使用できる能力
社会言語学的能力:相手や場面に応じて適切な表現を使用できる能力
ストラテジー能力:コミュニケーションを円滑に行うための能力
談話能力:文よりも上のレベルにおける発話を理解し構成する能力
コミュニケーション・ストラテジー
話し手と聞き手の間で意味が共有されていないときに、その両者が意味にたどり着こうとするお互いの努力byタローン
回避
語彙力がなくて表現できないものを表現しない。
複雑な文法構造を使わずに別の構造を使って表現する。
言い換え
ある語をそれに似通った別の語で表現する。
学習者が新しい語を作る。
適切な語を使わず、表現したい内容を別の言い方で説明する。
意識的な転移
母語またはほかの言語による翻訳に依存する。
援助要求
学習者が母語話者に助けを求めたり、辞書を使ったりすること。
ジェスチャー
身振り、手振りに頼る
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