ADHD治療中の方へ-医療費負担を軽減する方法-自立支援医療

ADHDの治療で処方される薬は、とても値段が高いです。既に利用されている方も多いと思いますが、自立支援医療(精神通院医療)の制度を利用することにより、通常健康保険の負担割合が30%のところが10%に軽減されます。ここでは、具体的な薬代の差額と、自立支援医療(精神通院医療)の申請方法等をご紹介します。

主なADHDの治療薬

コンサータ

定価は36mgで410円もします。

Concerter

3割負担だと123円、1割負担だと41円、その差額は82円です。

ストラテラ(アトモキセチン)

ストラテラ40mgの定価は450.4円です。2019年に発売されたジェネリックのアトモキセチンは、159.5円です。ジェネリックに変えるだけで大幅に節約できます。

Strattera

3割負担だと48円、1割負担だと16円、その差額は32円です。

インチュニブ

定価は1mgで411.6円もします。

Intunib

3割負担だと124円、1割負担だと41円、その差額は83円です。

薬代1か月分の具体例

下記の具体例では、自立支援医療(精神通院医療)適用で、6,460です。

Drug bill

自立支援医療(精神通院医療)でない場合、3割負担で19,380円、その差額はなんと12,920円です。

自立支援医療(精神通院医療)について

概要

1 目的

自立支援医療制度は、心身の障害を除去・軽減するための医療について、医療費の自己負担額を軽減する公費負担医療制度です。

2 対象者

  • 精神通院医療:精神保健福祉法第5条に規定する統合失調症などの精神疾患を有する者で、通院による精神医療を継続的に要する者
  • 更生医療:身体障害者福祉法に基づき身体障害者手帳の交付を受けた者で、その障害を除去・軽減する手術等の治療により確実に効果が期待できる者(18歳以上)
  • 育成医療:身体に障害を有する児童で、その障害を除去・軽減する手術等の治療により確実に効果が期待できる者(18歳未満)

3 対象となる主な障害と治療例

  1. (1)精神通院医療:精神疾患→向精神薬、精神科デイケア等
  2. (2)更生医療、育成医療
    1. ア.肢体不自由・・・関節拘縮→人工関節置換術
    2. イ.視覚障害・・・白内障→水晶体摘出術
    3. ウ.内部障害・・・心臓機能障害→弁置換術、ペースメーカー埋込術、腎臓機能障害→腎移植、人工透析

引用元:厚生労働省ホームページ

申請方法

申請を行う場合、市区町村の障害福祉課などが窓口になります。次の書類を揃えて窓口に行き、手続きを行うことで制度の適用が受けられます。
 
手続きの際には自治体の定めた「指定医療機関」の中から病院と薬局を指定し、そこでのみ制度の適用が受けられるようになります。現在通院している病院や薬局が「指定医療機関」になっているかどうかは、役所などに問い合わせることで確認できます。
 
申請に必要な書類
申請書(支給認定申請書)
役所に用意してあるため、その場で記入を行います。捺印が必要なので忘れずに印鑑を持っていきます。
 
主治医の診断書
自立支援医療申請用のものをあらかじめ医師に用意してもらう必要があります。「重度かつ継続」の場合は診断書の様式が通常と異なる場合もあります。いずれの場合も事前に主治医に自立支援医療を利用したい旨を相談しておきましょう。
 
また入院は自立支援制度の対象外で、退院後の通院より制度の対象となります。したがって退院後、円滑に制度が適応できるように、入院中に予め担当医へ相談しておくとよいでしょう。
 
世帯所得が確認できる書類
課税証明書・非課税証明書や生活保護受給証明書など、所得状況を証明する書類です。窓口は別ですが、役所で手に入ります。
 
健康保険証
写しでも良い場合がありますが、原本を持っていくと確実です。
 
マイナンバーが分かるもの
マイナンバー制度の施行にともない、申請書にマイナンバーの記入が必要な場合があります。その際にはマイナンバーカードやマイナンバー通知書など、番号がわかる書類を用意しましょう。
 
自治体によっては必要書類が異なる場合があるため、あらかじめ担当課や地域の保健福祉センターなどに問い合わせておくと良いでしょう。

引用元:りたりこ仕事ナビ https://snabi.jp/article/107

最後までご覧頂き、ありがとうございました。この情報がお役に立てば幸いです。

 

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