アンカリングとは
私たちは誕生時から現在まで、様々な条件付けをされてきています。赤信号で止まったり、レモンや梅干をイメージすると唾液が出たりするのも、その条件付けによるものです。それは、役に立つ習慣や学びを形成するものでもあり、NLPの「プログラミング」に該当するものです。
しかし、その中で、負の感情を引き起こすプログラミングも存在します。その時の体験が強烈な場合、恐怖症やトラウマのように、一回の体験でもプログラミングされることもあります。
NLPでは、そのような負のプログラミングを書き換えたり、より望ましいプログラミングを身につけたりするためにアンカリングというテクニックを使います。
アンカーには、定着させる、固定する、船の碇などの意味があります。
アンカリングとは、刺激と反応を結び付けることであり、きっかけとなる五感の刺激に対して、起こしたい反応を設定することをいいます。そのトリガーによって反応を引き起こすことを発火といい、この一連の流れをアンカリングと呼びます。
アンカリングを活用することによって、バランスを崩しそうな場面であっても、自分の望むステイトを維持しやすくなり、いつでもアンカリングを使って望む反応を引き起こすことができるようになります。
アンカリングは、意識的に自分でかけることも、人にかけてもらうこともできます。また、無意識にかかっているアンカーも多くあります。
アンカリングを意識化することで、様々な刺激に対して、良い反応を起こせるように、プログラミングできます。
五感のアンカー設定例
視覚:信号、思い出の写真
聴覚:学校のチャイム、年末の第九
身体感覚:ふかふかのベッド、火の熱さ
臭覚:カレーの匂い、アロマオイル
味覚:懐かしの味、海水の塩辛さ
アンカリングの条件
■ユニークで特定のものであり、同じ刺激であること(同じ場所で、同じ音量やトーンを使っているなど)そうでないと、条件付けは起こらない
■そのステイトに、一致感を持ってしっかり入っていること
■反応が弱まっていく時にそのステイトをアンカリングするのではなく、反応がピークに達する直前にセットしリリースする
■刺激を正確に繰り返すことでリフレッシュすること そうしなければ、効果が薄れていきやすい
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