妄想性障害の特徴と病型分類

妄想性障害

妄想性障害の特徴

原因

未解明

発症時期

主に10代後半~30代半ば

有効とされる主な療法

認知行動療法

妄想性障害の病型分類

被愛型

自分が他者から愛されているという妄想を中心に持つ。

誇大型

誇大妄想による他者が認めていない妄想を中心に持つ。

嫉妬型

恋人や配偶者が不貞を行っているという確かな証拠もない妄想を中心に持つ。

被害型

自分は騙されている、陰謀を企てられている、監視・見張られている、嫌がらせを受けているなどの妄想を中心に持つ。

身体型

身体の機能や知覚に関する妄想を中心に持つ。

妄想性障害は、1つまたは複数の誤った思い込みがあり、それが少なくとも1カ月間持続するのが特徴です。

・誤った思い込みの内容は、通常でも起こりうること(配偶者の裏切りなど)の場合もあれば、起こるはずのないこと(傷あとを残さずに内臓を抜き取られてしまったなど)の場合もあります。

・この病気は妄想性パーソナリティ障害の人に生じることがあります。

・診断は、まず考えられる他の原因の可能性を否定した後に、主に病歴に基づいて下されます。

・通常、患者は社会的な役割を果たせる状態にあり、仕事をもっています。

・治療には医師と患者の良好な関係の構築が不可欠です。

一般に、妄想性障害は成人期中期から後期にかけて発症します。統合失調症よりもまれな病気です。

妄想の内容は、後をつけられている、毒を盛られる、感染させられる、遠くから誰かに愛されている、配偶者や恋人に裏切られるなど、実生活でも起こりうるような状況に関するものがあります。あるいは傷あとを残さずに内臓を抜き取られてしまったなど、起こりえない状況に関するものもあります。妄想と誤った思い込みとの違いは、妄想の場合は、矛盾するどれほど明らかな証拠があっても信じ続けるという点にあります。

引用元:MSDマニュアル

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