撮影用照明機器を使わなくても、今の部屋の環境で素人でも絵画をそこそこ綺麗に撮れる方法をご紹介します。
絵画撮影で最も重要な要素
最も重要なのは被写体(絵画)への照明の当て方です。
一般的には左右斜めから照明を当てます。本格的になると四方八方から当てます。
これは、壁に掛けてある絵画を撮影する方法です。
今回ご紹介する方法は、撮影用照明機器を使いませんので、部屋の天井に付いている照明機器をそのまま使います。
用意するもの
譜面台です。天井の照明が理想的な角度で被写体(絵画)に当たるよう絵画を設置するために「譜面台」を使います。
絵画の重みに耐えられるような、支柱が譜面台の中央近くにセットされているものが望ましいです。
絵画を設置するポジション
天井の照明が斜めに当たるよう設置します。照明の当たる角度は45度~30度が望ましいです。床からの反射光も利用するため、高さは低めに設置します。反射光をより有効に利用するため、ダークな床色の場合は床に白紙を敷き詰めると良いです。今回は補助的に床に照明を置きました。
カメラのセッティング
三脚を用い、絵画に対しレンズが垂直かつ中央になるようセットします。(カメラのディスプレイで4辺の隙間が平行になるように。)
この作業は大変難しいですが、重要な要素ですので根気よく行います。
場合によっては、譜面台側の位置や角度も微調整します。※これも譜面台利用のメリットです。
カメラの設定
フォーカス
絵画の中央にフォーカスを合わせます。
ホワイトバランス
カメラにプリセットされている中から絵画現物に近い色合いになる設定を選択します。
露光設定
1.絞り
F値は大きめにセットします(F8~F11)。F値が大きいほどフォーカスの合う範囲が広くなり絵画の隅までフォーカスが合うようになります。また、開放よりもある程度絞った方が解像度も良くなります。
2.ISO感度
可能な限り小さくします。小さいほうが画質が良いです。(大きすぎるとノイズが入ります。)
3.シャッタースピード
最後にシャッタースピードで明るさを調整します。明るさは、絵画の明部が白飛びせず、暗部の詳細も写るところに合わせます。シャッターは手振れを防ぐためにセルフタイマーまたはリモートで行います。
以上、今の部屋の環境で素人でも絵画をそこそこ綺麗に撮れる方法をご紹介しました。
この記事がお役に立てれば幸いです。最後までご覧いただき、ありがとうございました。
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