ストレッサーの分類(ストレス学基礎)

ストレス学基礎

身体とストレスの関係

そもそもストレスとは一体どのようなものなのでしょうか。ストレスは身体にどのような影響を与えるのでしょう。

ストレスとは

ストレスとは、身体的・精神的な安定に影響を与えるような出来事の総称です。ストレスの原因となるものをストレッサーとよび、ストレッサーに対する抵抗の結果として現れるものをストレス反応とよびます。

ストレスと身体の反応

ストレス反応により身体に様々な変化が起きます。ストレス反応の影響は、筋肉・骨格・内臓・神経・血管など多岐に渡ります。

セリエによるストレッサーの分類

物理的ストレッサー

寒冷 騒音 放射線 など

化学的ストレッサー

薬物 化学物質 など

生物的ストレッサー

炎症 感染 カビ など

心理的ストレッサー

怒り 緊張 不安 喪失 など

ストレスに対する人間の反応過程

セリエは、ストレッサーに対する反応には、警告期・抵抗期・疲憊期とおいう3段階があると述べ、ストレッサーがどのようなものであっても、人間の生理的機能は、警告期・抵抗期・疲憊期という順に段階を経て変化するとし、これを汎適応症候群とよびました。汎適応症候群そのものは病気ではありませんが、この状態が長期間続くと、様々な疾患を発症すると述べました。

警告期

ストレッサーの出現により、一時的に抵抗力が低下する段階

抵抗期

ストレッサーに対して身体が適応しようとし抵抗力が上がる段階

疲憊期

さらにストレッサーが長期間継続し、身体が限界に達して再び抵抗力が低下する段階

ストレスはすべて悪いものなのか?

ストレスは、良い・悪いという観点よりも、程度の問題として、少なすぎるか、適切か、過剰かという観点から述べるのが正しい。ストレッサーの強さと人間の活動に関する研究では、ヤーキーズ・ドッドソンの法則が提唱されている。

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