神経伝達物質の種類と働きをシンプルに解説

神経伝達物質

神経伝達物質には「アセチルコリン」「ノルアドレナリン」「ドーパミン」「ギャバ」「セロトニン」があります。

アセチルコリン

神経を興奮させる働きがあり、学習、記憶、レム睡眠や目覚めに関わっています。アルツハイマー型認知症では脳内のアセチルコリン濃度が低下しています。

ノルアドレナリン

神経を興奮させる神経伝達物質です。不安や恐怖を引き起こしたり目覚め、集中力、記憶、積極性を高めたり、痛みを感じなくするなどの働きがあります。ストレスとの関連も深く、ストレスがノルアドレナリンの働きを高めます。

ドーパミン

神経を興奮させ、快感と陶酔感を与えます。攻撃性、創造性、運動機能などを調節する働きもあります。パーキンソン病では線条体のドーパミンが不足するためにアセチルコリン神経を抑えることができず、興奮が高くなりすぎ、手足の震えやぎこちない動きが発生します。

ギャバ GABA

神経の働きを鎮めるアミノ酸です。不安を鎮める、睡眠、けいれんを鎮める、筋肉の緊張を解く、などの働きがあります。ベンゾジアゼピン系の抗不安薬ジアゼパムはGABA-A受容体のサブユニットに結合し、ギャバの作用を強化させます。アルコールはGABA受容体に影響を与えて不安を解消します。

セロトニン

行動には抑制的に働きますが、気分は興奮させる方向に働きます。セロトニンが低下すると感情や食欲、性欲、睡眠の障害が出やすくなります。

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