目次
中・上級で扱う文法とは
レベルの定義
CEFR によるレベル
初級
基礎段階の言語使用者
日常的表現、基本的な言いまわし →よく使われる文や表現
単語、固定されたフレーズ
基本的な文型
中級
自立した言語使用者
単純な方法で結びつけられた脈略のあるテクスト → 複雑なテクスト
長い文・複文→段落→複段落
まとまりのある文章や談話
上級
熟達した言語使用者
高度な内容の長いテクスト → 細かい意味の違い、区別を表現
接続表現、結束表現
日本語能力試験(JLPT)の認定基準
N5
基本的な日本語をある程度理解することが出来る。
ごく基本的な文型。対人的モダリティー。
N4
基本的は日本語を理解することが出来る。
対事的、対人的モダリティの表現・ アスペクトの表現が多く出てくる→基本的なことが表現できる
N3
日常的な場面で使われる日本語をある程度理解することが出来る。
従属節、複合格助詞が多く出てくる。日常的な事が表現できる。 JGP
N2
日常的な場面で使われる日本語の理解に加え、より幅広い場面で使われる日本語をある程度理解することが出来る。
書き言葉的な表現が多く出てくる。日常的なことに加え幅広いことが表現できる→ 、 JSP アカデミックジャパニーズへ
N1
幅広い場面で使われる日本語を理解することが出来る。
高度な幅広い表現 書き言葉的な表現が多く出てくる
日本語能力試験(JLPT):言語面のレベル
N5 N4 (N3)
初級の文法項目 : 文の構造に関わるもの
N1 N2
中・上級の文法項目 : 文型というより、イディオム的 細かい表現
日本語能力試験(JLPT):運用面のレベル
N5、N4、N3
広い場面で使われる
JGP
N2、N1
使用範囲が限定的である
JSP
中・上級の文法の扱い方
初級
日本語の文の基本的な構造 基本的な文型
『みんなの日本語初級』のように シラバスで易しいものから難しいものへ積み上げる。
中・上級の文法項目
主教材として使われる教科書では、トピックや機能別にまとまっており、そこで必要な文法項目が提示されるものが多い。
構造シラバスではなく、話題シラバス・機能シラバス
話題シラバス
文章や談話の中に出てくる文法項目を扱う
機能シラバス
それぞれに用いられる文法項目を扱う
中級以上の文章の特徴
単文だけではなく複文も多い。
語句や文を文章の中で解釈することが重要 ⇒文脈に依存する理解
初級の文法項目と中・上級の文法項目の関係
初級で完成し、中級での発展は特にないタイプ
動詞、形容詞の活用形の作り方
基本的な文型
初級で扱うが、中・上級レベルになって使いこなせるようになるタイプ
イ形容詞のテ形
敬語
初級の項目の組み合わせ :~てもらいたいと思って ~ようなんですが ~てしまったようなんです ~んじゃないでしょうか
中級の項目との組み合わせ:~てしまったもので ~ちゃったわけ?
初級の文法項目の「上への」言いかえのタイプ
初級では 1 つの表現しかない → より細かいニュアンスを伝える表現へ言いかえる
初級項目の多義的な広がり
中級から出てくるタイプ
初級で扱えるような話題では出てこない項目
共起する語が初級の語彙ではない項目
類似的な関係の表現の使い分け
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