日本語教師の学習86/語の使い分け(初級)

文体の使い分け

普通体と丁寧体

普通体

~ね そう

日記、レポート・論文 に使う

丁寧体

~ですね そうですね

「~とき」では、丁寧体は使わない

発表の時は、丁寧体を使う

アクセントとイントネーション

アクセント

語レベルの音の高低

花が と 鼻が の違いは?

イントネーション

文レベルの音の上昇・下降

韻律読み上げチュータスズキクン

下降イントネーション

平叙文

上昇イントネーション

疑問文

継続動詞と瞬間動詞

継続動詞

動作動詞

これから~します ⇒ 今~しています ⇒ ~しました

~しています が現在進行となる

食べます 飲みます 使います 買います 勉強します 散歩します 閉めます 降ります

瞬間動詞

変化動詞

~しました ⇒ ~しています

~しています が 完了形となる

座ります 持ちます 起きます 寝ます 始まります 行きます 来ます 結婚します 死にます 知ります 乗ります 閉まります なります

自動詞と他動詞

自動詞

「ガ」格のみが必須項目となる動詞。一項動詞。

~が~する

他動詞

「が」格に加えて「ヲ」格が必須項目となる動詞。二項動詞。

~が~を~する

自他の対応

語形の類似した自動詞と他動詞がペアになっている動詞

あく/あける とまる/とめる つける/つける

私は、電気を消します 電気が消えます i-masu kie-masu

私は、ドアを開けます ドアが開きます e-masu i-masu

私は、ドアを閉めます ドアが閉まりますe-masu ari-masu

私は、車を止めます 車が止まります e-masu ari-masu

私は、電話をかけます 電話がかかりますe-masu ari-masu

私は、機械を壊します 機械が壊れます shi-masu  re-masu

私は、床を汚します 床が汚れます shi-masu re-masu

意志動詞と無意志動詞

意志動詞

意志的な動作を表す動詞。命令形と意向形(ヨウ形)をもつ。

見分け方

~ために と表現できる

無意志動詞

意志のない動作を表す動詞。命令形と意向形をもたない。

見分け方

~ように と表現できる

モノ名詞とコト名詞

モノ名詞

具体的なものを表す名詞。

「~をします」とは言わない

~がある

「~が欲しいです」と言える

朝ご飯 食べ物 時間 カメラ 写真

※ お茶する ランチする は正しくない

コト名詞

出来事を表す名詞。

「~をします」と言える

「~が欲しいです」とは言えない

食事 アルバイト 仕事 結婚 引越し サッカー スポーツ 撮影 カラオケ 卒業式

類義語と類義表現

「勉強する」と「習う」

日本語を勉強する

ピアノを習う

そろばんを習う

剣道を習う

「~てもらう」と「~てくれる」

「~てもらう」は「誰に」が特定できる

「~てくれる」は「親切に」を付けられる

学習者の誤用例

「~から」と「~ので」

「~から」の前は「です。ます。」が付く

「~ので」の前は「る。」が付く 丁寧文では「です。ます。」が付くこともある

謝罪するような場面では「~ので」を使う

「~ように」と「~ために」

「~ように」の前は可能形 無意志動詞

「~ために」は意志動詞

「~ね」と「~よ」

「~ね」は相手との情報共有が有る

「~よ」は相手との情報共有が無い アドバイスする時など

類似表現の使い分け

「いまにも」と「もうすぐ」

例文
いまにも雨が降りそうです。⇒ 自分で判断した情報
もうすぐ雨が降るそうです。⇒ 人から聞いた情報
今どこですか?もうすぐスパーに着くよ。⇒ 時間の経過を表す
もうすぐお昼休みです ⇒ 時間の経過を表す
もうすぐ春が来ます ⇒ 時間の経過を表す
いまにも泣きそうです ⇒ 自分で判断した情報
いまにも壊れそうです ⇒ 自分で判断した情報
もうすぐ壊れるそうです⇒ 人から聞いた情報
いまにも吐きそうです ⇒ 自分で判断した情報
いまにも死にそうです ⇒ 自分で判断した情報・すぐに
もうすぐ死にそうです ⇒ 自分で判断した情報・「いまにも」よりは少し先
もうすぐ死ぬそうです ⇒ 人から聞いた情報
いまにも笑いそうです ⇒ 自分で判断した情報
【違い】
「もうすぐ」よりも「いまにも」のほうが、発生するまでの時間が早いニュアンス
「いまにも」は自分が見た感じの判断 自分の判断以外には使わない 見た感じの判断

「いまにも」は望ましくない状況を表す

「となり」と「よこ」

「よこ」は正面がある場合 メインがある場合

「いえ」と「うち」

「うち」ホーム

「いえ」ハウス 建物

「助ける」と「手伝う」

「手伝う」は一緒にする場合

「行く」と「来る」

視点が違う

「直す」と「修理する」

「修理する」は機械

「直す」は幅広く使える

「遅れる」と「遅刻する」

「遅刻する」は人のみにしか使えない

「見える」と「見られる」

「見える」は能力可能

「見られる」は状況可能

「おかげで」と「おかげさまで」

「おかげさまで」は文頭で使う

「失礼します」「お邪魔します」

「失礼します」は出る時も使える

「だけ」と「しか」

「しか」は否定文で使用する

 

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