日本語教師の学習84/語と語の関係

述語の分類

動詞の種類

本動詞

単独で用いられ、その動詞本来の実質的な意味を表す。

補助動詞(形式動詞)

他の動詞の後について補助的な意味を付け加える。

新商品を食べてみる

動き動詞

動きを表す。辞書形(ル形)で用いると、基本的に未来の動作を表す。

来る

状態動詞

状態を表す。辞書形(ル形)で用いると、基本的に現在の状態を表す。

ある

自動詞

ヲ格補語を取らない(ただし移動動詞はヲ格補語を取っても自動詞)。

他動詞

ヲ格補語を取る。

意志動詞

意志的に制御可能な事柄を表す。

無意志動詞

意志的に制御不可能な事柄を表す。

金田一春彦による動詞の分類

状態動詞

状態を表す動詞。ル形で現在の状態を表す。「〜ている」にしない。

継続動詞

動きの開始から終了までに時間の幅がある動詞。完了に時間がかかる動き

瞬間動詞

動きの開始から終了までに時間の幅がない動詞。一瞬で完了する動き「〜ている」の形で、その動作の結果が継続していることを表す。

靴が汚れる。→靴が汚れている。

第 4 種の動詞

一般に文末では「~ている(~ていた)」の形で用いられ、ある特定の状態にあることを表す動詞。

形容詞の種類

イ形容詞

名詞を修飾するときの語尾がイになる。

ナ形容詞

名詞を修飾するときの語尾がナになる。

属性形容詞

人やものの持っている性質を表す。

感情形容詞

人の抱いている感情や感覚を表す。

意味の関係

対語

意味的な対を成す語

類義語

いくつかの意味特徴を共有する語

同義語

全ての意味特徴を共有する語

対義語

対語の中でも、正反対の意味特徴が存在する語

語と語の結びつき

文型

名詞や動詞などの実質語を除き、助詞や助動詞などの機能語部分で枠組みを示したもの

連語(コロケーション)

語と語の連結のうち、結びつきが比較的固定化しているもの

慣用句(イディオム)

連語の中でも、全体の意味が構成要素の単純加算的なものではなく、全体として一語と認めうるまとまりを持つもの

慣用句は類似の語に置き換えられず、肯定を否定にする、あるいは否定を肯定にするなど、文法的な変更を加えにくい。修飾語を自由に入れることもない

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