聴解試験
問題1:アクセント、学習者の発音上の問題、口腔断面図・調音方法、学習の誤り訂正(文法)
問題2:会話の特徴・問題点
問題3:聴解教材の問題点
問題1
高低アクセント
ポイント:例を聴いている間に問題を予習する(上と下の線を引く)。1つ目と2つ目の音に注意。
学習者の発音上の間違い
a.拍の長さ:1拍で発音できているか。特殊拍:促音(っ)、長音(う)、撥音(ん)
b.プロミネンス:質問に対する答えで「答え」が強調されているか?
c.アクセントの下がり目:発音上のアクセントが下がる場所
d.区末・文末イントネーション:例)疑問文の文末は上昇する
※複数の間違いが混在する場合がある
口腔断面図・調音方法
学習者の発音上の間違いを口腔断面図で選ぶ
調音点の名前の位置:歯茎、歯茎硬口蓋、硬口蓋、軟口蓋
母音の舌の動き:ォだけ円唇、等
鼻音(びおん)
破裂音(はれつおん)
摩擦音(まさつおん)
破擦音(はさつおん)
弾き音(はじきおん)震え音
半母音(はんぼいん)
ポイント
口蓋垂(鼻腔への通路)が空いていたら「マ行かナ行か鼻濁音」
舌と口蓋(上顎)の間に狭い隙間があれば「サ行かザ行」、くっついていたら「破裂音か破擦音」
舌先がくるんと巻いていたら弾き音「ラ行」
唇が閉じていたら「マ行、パ行、バ行」
唇摩擦は「ふ」
学習者の誤りの訂正
文法の間違いなど。
アスペクト:動詞の進行 ~ている ~たところ 例)知ります→知っています
モダリティ(ムード):話し手の気持ち ~ようだ ~べきだ ~かもしれない
ダイクシス:発話の場面での意味 例)「翌日」→いつの翌日かわからない
レジスター:状況による言葉変化 例)ティーチャートーク
コロケーション:語の組み合わせ 例)傘をさす
問題2
教師の訂正方法
明示的フィードバック:はっきり答えをいう
暗示的フィードバック(リキャスト):~ですね(正解を言う)
プロンプト:誘導(正解を言わない)
明確化要求:「もう一度お願いします。」
問題3
日本語学習者向けの聴解教材
問題点、特徴、測ろうとしている能力
その他
記入=漢語 書く=和語
読解試験
主な内容
1.教育実習生・未経験者の悩みを教員が解決する。
2.日記を読んで答える。
関連する言葉
メタ認知:自分を客観的に見て得た知識
ラポール:学生との信頼関係
ビリーフ:信念
エポケー:保留、判断中止 (オウム返しなど)
シンパシー:同調
文化相対主義:各国の国の文化に優劣はないという考え方⇔自文化中心主義
高コンテクト文化:日本(はっきり言わない)
低コンテクト文化:日本以外
CEFRセファール:日本語能力の5つの技能「聞くこと」「読むこと」「話すこと(やりとり)」「話すこと・独話(発表)」「書くこと」をA1,2/B1,2/C1,2の6レベルで整理。Can doを用いる
ACTFL OPI:インタビューテスト
BJT:ビジネス日本語
JLPT:日本語能力試験
EJU:日本留学試験
謙譲語の謙譲Ⅰ:相手を高める、謙譲Ⅱ:自分を低める
日本語の敬語は「相対敬語」
ストテラジー:ある目的を達成するための様々なやり方、方略
カルチャル・アウェアネス:他の文化と自分の文化に対する気づき
スキミング:おおよその内容や要旨をつかむ
スキャニング:必要な情報を聞き取る
アサーティブコミュニケーション:相互尊重のコミュニケーション
ピアラーニング:協働学習 ピア=仲間
インターアクション:やりとり ハイムズのコミュニケーション能力
オートノマスラーニング:自律学習
CALPとは情報整理や理論的思考に必要な学習言語能力、BICS(Basic~)は日常生活における最低限度の会話能力
文化適応の4段階
第1段階:ハネムーン期
第2段階:カルチャー・ショック
第3段階:回復
第4段階:適応
リエントリーショック(逆カルチャーショック):違う文化に順応した後、再度自国の文化に触れた際に感じる心理的混乱
カルチャー・アシミレーター
異文化コミュニケーションで生じた問題のエピソードを読み、その原因を選択肢の中から選び、解答を読む
基準関連妥当性
テストが測定しようとしている特性について「外在基準」が存在する場合、それとテストの得点との相関によって評価する
TPR(トータル・フィジカル・レスポンス)
幼児は話し始める前に大量の目標言語を聞いている。目標言語で示されたことを動作で表し評価されることによって言語と動作を結び付ける。
エンパシー:共感度、身内度
隣接ペア:隣り合う一組の会話、そのペアの中に別のペアが入ることを「挿入連鎖」という
第三国定住受け入れ難民:ミャンマー
インドシナ難民;定住者の資格で、1万人を超える難民を受け入れ、2005年で終了した。
ジョハリの窓(ジョセフ・ラフトとハリトン・インガム)
日本語の常用漢字数:約2000語、小学校で学ぶ漢字は教育漢字の約1000字
テンス:時制、アスペクト:時の流れ(している・した など)
アクセント:拍単位の高低、強弱ではない
共起:~ときたら~
帰納的アプローチ:場面や例文の提示により、学習者に意味や用法を捉えてもらう
発語内行為:発話によって、その意図が聞き手に伝わること 間接発話行為
協調の原理:質・量・様式・関係 の4つの公理
ピア・レスポンス:教師ではなく、他の学習者から助言を受ける
2023年の日本国内の在留外国人の状況:過去最高で、①中国②ベトナム③韓国・・・フィリピン・ブラジル・ネパールの順
学習ストラテジー:学習するときの工夫 認知ストラテジーなど
場独立型:ある特定の文脈に依存せず、目標を文脈から切り離して捉える。コミュニケーション能力は劣る。
場依存型:目標を特定の文脈の中で捉える。コミュニケーション能力に優れている。
メンタル・レキシコン:(心的辞書)長期記憶の中に「辞書」のようなものがあり、そこに語彙が蓄えられている
プライミング効果:あらかじめ受けた刺激(プライム)によって、無意識のうちに行動が影響を受ける
テストの種類:診断的評価→形成的評価→総括的評価(アチーブメントテスト・達成度テスト)→外在的評価(プロフィシエンシ―テスト・熟達度テスト)
共同発話:複数の話し手が1つのまとまりをもった発話をつくる
OPI:Oral Proficiency Interview 外国語の口頭運用能力を測定するためのインタビュー試験
ポリティカル・コレクトネス:表現に差別的な意味が含まれないように、政治的に(political)正確な(correct)用語や推奨する 例)肌色→うすだいだい
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