日本語教師の学習77/待遇表現と日本語分析
待遇表現 待遇表現 自分と相手との上下意識や親疎意識などの社会的・心理的距離に基づき変化する表現。 社会的・心理的距離が大きい場合に相手を遠ざける「敬遠表現」、相手を高める「敬語表現」、相手を低める「軽卑(けいひ)表現」…
待遇表現 待遇表現 自分と相手との上下意識や親疎意識などの社会的・心理的距離に基づき変化する表現。 社会的・心理的距離が大きい場合に相手を遠ざける「敬遠表現」、相手を高める「敬語表現」、相手を低める「軽卑(けいひ)表現」…
社会言語学 社会言語学とは 「ことば」は音韻・語彙・文法などの言語そのものの規則だけで成り立っているわけではない。 例えば、述語の形式には、普通体「~だ・~る」と丁寧体「~です・~ます」があるが、これらの使い分けには言語…
言語接触 言語接触 異なる言語の話者同士の集団が、社会的に接触すること。 ピジン 通商・貿易などを目的として、異なる言語の話者同士が、互いの言語の要素を取り入れた人工的に作った補助言語。 クレオール ピジンがある地域にお…
ポライトネス 一般的なことばとしてのポライトネスは、礼儀正しさ、丁寧さ、または、礼儀正しい言葉などを指す。 従って、日本語の言語行動では、敬語(尊敬語や謙譲語など)や丁寧体で(です・ます体)などが思い浮かぶが、ここでいう…
談話分析・会話分析 談話 文よりも大きい言語単位として、複数の文が連続するひとまとまりの内容や構造を持った言語表現を示す。 会話分析とは 実際の会話データを研究の対象とするが、言語表現そのものではなく、そのような言語表現…
語用論とは 意味論と語用論 意味論 文脈から切り離された文字通りの意味を扱う。 語用論 特定の文脈・状況の中での発話の解釈を扱う。 語内の意味と語外の意味 「語外の意味」にあたるものを、グライスは「会話の含意」と呼んでい…
現代仮名遣い 仮名遣いの歴史 定家仮名遣い 鎌倉時代 契沖仮名遣い 江戸時代 歴史的仮名遣い 明治時代 現代かなづかい 1946年 現代仮名遣い 1986年 現代仮名遣いの内容 直音 例 あさひ(朝日) きく(菊) さ…
漢字廃止論・制限論 「漢字廃止」「漢字制限」のメリット 学習の負担が減る みんながよめる 「漢字廃止」「漢字制限」のデメリット 過去の文献が読めなくなる 同音異義語の表し方が長くなる 歴史 1866年 漢字御廃止之議 前…
日本語の書記システムの特徴 文字の種類が多い。ひらがな・カタカナ・漢字 文字の数が多い。2000文字以上 横書きと縦書きの両方がある 文字の種類 漢字:表意文字 意味も表す 表音文字:音を表す 仮名・ローマ字 漢字学習の…
母音の無声化 母音が声帯振動を失い、息だけの無声音で発音されること。 母音の無声化が起こるとき 例 ~ます [masɯ̥] あした [aɕi̥ta] 発音記号の下に〇を付ける 以下の3条件を満たすとき、母音の無声化が起こ…