2階建て木造住宅の屋根裏へ自分でテレビアンテナを設置しました。設置方法はそんなに難しくなく、自分で取り付ければ工事費もかかりませんので大きな節約になります。
今回のテレビアンテナ屋根裏設置例をご紹介しながら、アンテナの屋根裏設置条件や注意点、設置方法をご説明します。
目次
テレビアンテナを屋根裏に設置する方法
屋根裏に設置出来る条件
建物が木造で屋根が金属屋根ではないこと
鉄筋の入った建物やコンクリート住宅はテレビ電波が遮られてしまう可能性が高いです。また、屋根が瓦やスレートであれば良いですが、トタンやガルバリウム等の金属屋根の場合はテレビ電波が遮られてしまう可能性が高いです。
点検口から手の届く範囲に「アンテナ分配器」があること
一般的には、天井の点検口近くにテレビのアンテナ分配器を置いてある事が多いですが、事前に確認しておきましょう。
テレビ電波が弱くないこと
室内でアンテナをテレビに直接接続して、壁を通して電波を受信できれば、屋根裏でも受信できる可能性が高いです。
A-PAB(一般社団法人放送サービス高度化推進協会)のサイトで放送エリアのめやすを確認することも可能です。
サイトはこちらです。
使用するアンテナ
電界地域に応じた「動作利得」のアンテナを選びます。数値の大きい方が望ましいです。
■強電界地域・・・3db以上
■中電界地域・・・5db以上
■弱電界地域・・・7db以上
電波の種類には「水平偏波」と「垂直偏波」があり、日本国内では殆どが「水平偏波」になっています。「水平偏波」用のアンテナはアンテナを垂直に倒すことで「垂直偏波」を受信することも可能です。アンテナの機種の中には「垂直偏波専用」のものもありますので注意しましょう。
今回使用したアンテナは「DXアンテナ 地上デジタルアンテナ UHF平面 (26素子相当) 中・弱電界地用」です。比較的低価格で受信感度が高いのでおすすめです。
アンテナの屋根裏設置手順
室内での受信を確認
室内でテレビに直接アンテナを接続して電波を受信できるか(テレビが映るか)を確認します。電波が弱くて映らない場合でもブースターを使用することで映るようになる場合もあります。
天井の点検口からアンテナを入れる
天井の点検口を開きます。
脚立などを使ってアンテナを屋根裏に入れます。アンテナには予め十分な長さのアンテナケーブルを接続しておきます。
アンテナの仮置き
点検口から手の届く範囲で、テレビ塔方面にアンテナを向けて仮置きします。
今回は点検口近くの柱にもたれかけました。
アンテナ線の接続
分配器の入力端子にアンテナケーブルを接続します。今回は、既存のケーブルが接続されていましたので、それを抜いて、屋根裏アンテナのケーブルを接続しました。
テレビ受信の確認
部屋のテレビを、テレビケーブルで壁のテレビ端子に接続して、テレビの受信を確認します。
上手く受信できない場合は、屋根裏に仮置きしたアンテナの向きや設置場所を変えて試してみます。電波の弱い場合はブースターを追加することで改善される場合があります。一般的には分配器の近くに100V電源が来ていますので、ブースターの電源はここから取ります。
アンテナの固定
電波の受信を確認出来たら、アンテナを固定します。今回は柱に紐でくくりつけました。
屋根裏は風に吹かれることもありませんので、しっかり固定しなくても大丈夫です。それよりも手の届く範囲で安全に作業しましょう。
屋根裏設置の可否判断
テレビ電波の強さも十分で、設置条件がそろっていれば良いですが、判断に迷う場合は、業者さんに見積もり依頼という形で相談してみるという手段もあります。
以上です。
この情報がお役に立てれば幸いです。最後までご覧いただき、ありがとうございました。
ベランダへのアンテナ設置例もありますので、こちらもご覧ください。
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