初心者向けに、失敗しないベース弦の交換方法を書きます。
サンプルにしているベースは、ミディアムスケールのエレアコベースですが、一般的なエレキベースも方法は同じです。
また、ミディアムスケールやショートスケールのベースでもロングスケール弦をカットすれば使えます。
弦の購入時に、スケールを特定することで、種類が限られたり価格が高くなったりしますので、ロングスケールでもよいという意味です。
それでは、交換手順をご説明します。
先ず交換前に、張られている弦のペグの巻き始めの位置をマジックでマーカーしておきます。
これは、新たに張る弦のカット位置の目安にするためです。
※これが失敗しないポイントです。
カット位置は、必ずしも今と同じにする必要はありませんが、目安です。
弦のナット側のテンションは、弦のペグ巻き数で変わります。
多く巻けば、ペグでの巻き始めの位置が下に下がるので、テンションが強くなります。
一般的に3巻きくらいが多いです。
次に、古い弦をカットして外すのですが、その前に弦をゆるゆるに緩めます。
<参考>
厳密には、弦とネックのテンションを保つために、1本ずつ緩めて交換するのが望ましいですが、外した時に掃除したいこともあり、一般的に全部外す場合が多いです。
そして、ブリッジ付近でカットします。
こんな感じです。
古い弦もとっておきたい場合は、カットせずに抜き取ります。
そしたら、ペグから弦を外し、真っすぐに伸ばして、最初にマーカーした位置までの長さを計ります。今回は9センチでした。
そしてすべての弦を外します。ブリッジやブリッジ付近のボディーを傷つけないように気を付けましょう。
弦を外してスッキリしたら、普段掃除出来ない部分を奇麗にしましょう。
この時指板も クリーニングすると良いです。
ローズ指板の場合は、こちらを参考にしてみてください。
キレイにしたら、いよいよ新しい弦を張っていきます。
4弦から張っていきます。
弦をテールピースから通し、先ずはペグ側へピンと引っ張り、長さを決めます。
巻き取るペグから、先ほど計った長さ(この例では9センチ)のところに、マジックでマーカーします。
マーカーのところをカットするのですが、その少し手前をニッパーで潰します。
切らないように手加減して潰します。不慣れな場合はカットする先の場所で練習してみてください。
潰すのは、カットすると巻き線がそこから緩んでしまう場合があるからです。
最近の殆どの弦はこれをしなくても大丈夫のようですが、念のためです。
こんな感じで潰します。
潰したら、マーカー位置でカットします。
次は、ペグに巻いていくのですが、巻いていくときに弦がねじれないように、テールピース側のエンドボールを少し出しておきます。ねじれてもエンド側でクルクルまわってねじれを直すためです。
次に、弦の先端をペグのセンターの穴に突き当たるまで差し込み、巻き取る方向へ折り曲げ、巻いていきます。
弦をナット側へ引っ張りながら、巻き取りが下へ行くようにペグを回して巻き取っていきます。
弦がピンと張るまで巻いていくと、こんな感じになります。
同じ要領で、3弦から1弦まで張っていきます。
出来上がりました。
新しい弦は、気持ちいいですね。
チューニングしたら、完成です。
弦交換している間、多少ネックが逆反り方向へ反ります。
その影響で、最初弦がビビる場合がありますが、少し弾いていると戻っていきます。
ただし、弦のゲージを変えた場合はテンションが変わりますので、トラスロッドの調整が必要になる場合もあります。
以上です。
ベース弦も安くないですから、少しでも長持ちさせたいですね。
こちらも参考にしてみてください。
バンドでメンバー募集されている方はこちらもどうぞ!
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