目次
概要
できるようになること
・ある事が理由・原因で、その結果の感情や起きたことを言える。
・丁寧に理由を言ったり、弁解したり、事情を説明できる。
文型1
~て(動詞)、~
「〜て」の後ろには感情を表す表現が来る。意志表現は来ない。
文型2
~くて(い形容詞)、~
~で(な形容詞)、~
後には、意志表現は来ない。動詞の否定形が来る。
文型3
~で(名詞)、~
名詞は、災害や事故、病気などを表す言葉が来る。
文型4
~ので、~
許可を求める時の理由を述べる。
「~て/で」のあとに使える言葉
・びっくりします
・あんしんします
・がっかりします
・こまります
・さびしい
・うれしい
・かなしい
・はずかしい
・きもちがいい/わるい
・ざんねん[な]
・しんぱい[な]
・可能動詞
教案
文型1
ニュースを 聞いて、びっくりしました。
ニュースを聞きました。びっくりしました。
「聞く」という動詞を「聞いて」に変えて、文章をつなげます。
「く」➡「いて」
~て(動詞)、~
何かの出来事で、どんな気持ちになったかを表す文型です。~して、どんな気持ちになったか です。
例文1:会って、がっかりしました。
「会った」➡「会って」
例
誕生日に、プレゼントをもらって、うれしかったです。
人に道をきかれて、こまりました。
練習A
何か安心した出来事について、話してみましょう。
~て、安心しました。
練習B
2つの文をつないで、文を作りましょう。
試験に合格しました。うれしいです。
否定形
~なくて、~
<例>外国に旅行に行きました。言葉がわかりませんでした。困りました。
➡言葉がわからなくて、困りました。
家族に会えません。さびしいです。
➡家族に会えなくて、さびしいです。
練習A
何かさびしい出来事について、話してみましょう。
~なくて、さびしいです。
練習B
2つの文をつないで、文を作りましょう。
テレビが見られない。残念です。
文型1の総合練習
~て、~。~なくて、~。の文型で話してみましょう。
文型2
例文2:ちょっと 都合が 悪くて、行けないんです。
都合が悪い。行けないんです。
「悪い」という い形容詞 を「悪くて」に変えて、文章をつなげます。
「い」➡「くて」
例文3:複雑で、わかりませんでした。
複雑な。わかりませんでした。
「複雑な」という な形容詞 を「複雑で」に変えて、文章をつなげます。
「な」➡「で」
何かの理由で、可能動詞の否定形やできないこと を表す文型です。
練習A
何かできなかった事について、話してみましょう。
~くて、~ませんでした。~で、~ませんでした。
練習B
2つの文をつないで、文を作りましょう。
お茶があついです。飲めません。
交通が不便です。通えません。
質問1
昨日は よく 寝れましたか。
いいえ、~くて、寝れませんでした。
質問2
明日、遊びに行きましょう。
ごめんなさい。明日は、~て、行けないんです。
また今度、お願いします。明後日は、どうですか。
留意点
~くて、~できない。しないのではなく、できない表現にします。
「行きません」は×
文型3
地震で ビルが 倒れました。
~(名詞)で、~
事故、災害、事件、出来事など(良くないこと)が原因で、そうなってしまったこと(良くないこと)を表す文型。
例文4:事故で バスが 遅れました。
練習A
<例>火事、台風、津波 などを使って、文を作ってみましょう。
~で、~
コロナで、~
※イラストを見ながら、文を作ってみましょう。
文型4
調子が 悪いので、病院へ 行きます。
~「動詞・形容詞・名詞」(理由)、~
「~から」と「~ので」の違い
「~ので」のほうが丁寧。
「~から」は自分の考えを伝える時に、その理由を明確に強く伝えたい時。自分で決めたこと。
「~ので」は過去・現在の状況を説明するもの。仕方がないこと。
例文5:用事が あるので、お先に 失礼します。(動詞)
誘いをことわる、お願いしたり、理由を言いたい場合。
練習A
理由を言って、答えましょう。
<例1>
なぜ、学校を休んだのですか。
理由:かぜをひきました。
かぜをひきましたから、休みました。
かぜをひいたので、休みました。
<例2>
授業が終わったら、カラオケに行きませんか。
理由:用事があります。
すみません。用事がありますから、帰ります。
すみません。用事があるので、帰ります。
<例3>
理由:日本語が良くわかりません。
日本語はよくわかりませんから、英語で話して頂けませんか。
日本語はよくわかりませんので、英語で話して頂けませんか。
練習B
~ので、~ の文を作ってみましょう。
理由:ペンを忘れました。
例文6:部屋が狭くて 邪魔なので、友達に あげました。(名詞)
理由が名詞・な形容詞の時は、
~なので、~
練習C
2つの文をつないで、文を作りましょう。
明日は試験です。勉強します。
練習D
理由が名詞・な形容詞の文を作ってみましょう。
名詞:雨、風、事故
な形容詞:危険な
練習E
2つの文をつないで、文を作りましょう。
わからない言葉があります。辞書をみる。
練習F
~ので、~てもいいですか。と丁寧にきいてみましょう。
※イラストを見ながら
練習G
質問に答えましょう。
なぜ、遅れたのですか。
なぜ、宿題をやらなかったのですか。
発展
泊まったホテルで、問題が発生したシーンで、フロントに苦情を言いましょう。
電気が付かない、水が出ない、エアコンがつかないなど、対応の交渉をする。
会話
第39課の「会話」を読みましょう。
場面:会議の時間に遅れ、上司に理由を説明して謝る。
目標:人に迷惑をかけたとき、丁寧に理由を説明して謝ることができる。
表現:「遅れて、すみません。」「~(動詞・名詞)途中で」「忘れてしまって・・・(省略)」
質問
ミラーさんは、どうして会社に遅れましたか。
どんな事故でしたか。
どうしてミラーさんは課長に連絡しなかったんですか。
覚える会話表現
遅れてすみません。
実は、~んです。
それは大変でしたね。
どうもすみませんでした。
練習
約束の時間に遅れる時、電話で、遅れる理由と遅れる時間を伝えてみましょう。
学習ポイント
文型1
<Vて形>て/<Vない形>なくて、~。 原因 結果(感情など)
結果は、自分の意志ではない。
文型1.5
<いA(い)くて>/<なA>で、~。 原因・理由 可能動詞の否定形・可能の意味を持つ動詞の否定形
可能動詞は27課で学習
結果は、自分の意志ではない。
文型2
<Nで>、~。 原因(事故・事件・災害・出来事) 事態に至る
文型3
<V/いA/なA/N普通形>ので、~。 原因・理由
「~から」は、自分の考え。その理由を相手に伝えたい時。
「~ので」は、今現実に起きていること、そうなってしまった事情を説明し、
許可を求めたり、弁解する時。
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