日本語教師の学習/言語知識の獲得と言語理解の過程

記憶

記憶のプロセス

入力⇒符号化⇒貯蔵⇒検索⇒出力

記憶

長期記憶

ほぼ永続的に貯蔵された情報

例:家族の誕生日

短期記憶

一時的・短期的に貯蔵された情報

例:これから電話をかける相手の名前

二重貯蔵モデル(アトキンソン&シフリン)

情報の入力⇒感覚記憶⇒注意が向けられたものが「短期貯蔵庫」に短期記憶される(リハーサルされる)⇒「長期貯蔵庫」に長期記憶される⇒検索⇒「短期貯蔵庫」に転送される⇒出力

ワーキングメモリ

二重貯蔵モデルの「短期記憶」で情報を処理している。作動記憶、作業記憶ともいわれ、短期的な記憶保持と情報処理を同時に行う。

マジカルナンバー7±2

人間が短期記憶に保持できる情報の数は7±2(5~9)であるといわれている

チャンク

言葉や数字を記憶するときの情報の単位 情報をいくつかのかたまりに分ければより沢山覚えられる ⇒チャンキング

長期記憶に移す方法

生成効果

自分で問題を作ったり解いたりすること

体制化

関連する情報をグループにまとめて整理する

精緻(せいち)化リハーサル

情報をイメージ化したり既有知識と関連づけたりする

カテゴリー分け
関連付け
語呂合わせ
チャンキング

維持リハーサル

忘れないように声に出したり、心の中で何度も復唱したりして覚える方法 長期記憶に移す効果は弱いが、短期記憶に入れることはできる

記憶は何で決まるか

記憶=頻度(回数)×強度(印象・インパクト)

長期記憶

宣伝的記憶

事柄的な知識に関わる記憶

意味記憶

言葉の意味・知識 一般的な知識

エピソード記憶

空間的・時間的な要素と結びついた経験による記憶

手続き記憶

使いこなすための技能に関わる記憶

外国語ができるようになるためのプロセス

宣伝的記憶(意味記憶とエピソード記憶)を手続き化し、手続き記憶にする。そしてそれを自動化して、類似の場面や構造の文を理解したり表現したりできるようになる

知識

明示的知識

規則などを分析的に説明できる知識

例:英語の文法、数式、理科の法則

暗示知識

無意識で感覚的な知識

例:母語の文法、母語の発音、自然習得した語彙、自然習得した発音

スキーマー

学習者が既に持っている知識

読む内容を助けるために関連した知識を活性化させることをスキーマーの活性化という

フレーム

ある概念を理解するのに前提となるような知識

スクリプト

フレームの中で出てくる一連の構造で、特に時間軸に沿った連続する具体的な場面による知識構造 台本のようなもの

談話

文の単位を超えた長さのテキストや発話の構造 一連の話し言葉や書き言葉 ディスコースともいう

トップダウン処理

「写真・図形・トピックの背景・タイトル・目次」⇒「予測・推測・仮検証」⇒「マッチング」

長所

文章の内容を効率よく、早く理解できる。

短所

間違った先入観があると、文章内容を読み間違ってしまう危険性がある。

トップダウン型読解の流れ

読解の目的の明確化・スキーマーの活性化・キーワード導入・本文内容予測

速読:大まかな本文理解・本文内容の理解・語彙の意味理解

新しい文型や表現の確認・練習・語彙の練習

ボトムアップ処理

文字・音声⇒語句⇒文⇒段落⇒文章

長所

正確さが期待できる

短所

文の構造は理解できたが、内容はよくわからない。早く読めない。

ボトムアップ型読解の流れ

言語知識の確認・読解文に現れる新しい文型や表現の確認と練習・語彙の意味理解

精読:本文内容の理解・丁寧に一文一文の単語の意味を確認しながら考える

語彙と表現の練習

補償モデル・相互交流モデル

トップダウン処理とボトムアップ処理とを適宜組み合わせて理解を進める方法

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