目次
日本語教師に求められる資質と能力
「国語教育」と「日本語教育」の違い
国語教育
・日本語を母語とした人を対象とする
・対象は、児童や生徒
日本語教育
・日本語を外国語とする人を対象とする
・年齢問わず
・初級、中級、上級とステップがある
日本語教師の役割
学習計画をデザインする
教師が一方的に計画するのでなく、生徒とともに計画すること。
日本語を紹介する
言語としての日本語の知識を教えること。
日本文化を説明する
日本の文化を紹介することで日本語学習の意欲も高まります。
学習者の心理的側面に配慮する
不安を取り除き、リラックスした雰囲気作りも大切です。
教育を評価する
自分自身の教育を振り返り、評価して改善することも大切です。
日本語教育人材に求められる資質と能力
役割・段階・活動分野・ごとの日本語教育人材に求められる資質・能力
日本語教師
・養成
・初任(活動分野)
「生活者としての外国人」「留学生」「児童生徒等」「就労者」「難民など」「海外」
・中堅
日本語教育コーディネーター
日本語教育の現場で、日本語教育プログラムの策定、教室運営、改善を行ったり、日本語教師や日本語学習者の支援に対する指導、助言を行うほか、多様な機関との連携、協力を担う。
日本語学習支援者
日本語教師や日本語教育コーディネーターと共に日本語学習者の日本語学習の支援をし、促進する者。
日本語教育人材に共通して求められる資質・能力
・日本語を正確に理解し的確に運用できる能力を持っていること。
・多様な言語・文化・社会的背景を持つ学習者と接する上で、文化的多様性を理解し尊重する態度を持っていること。
・コミュニケーションを通じてコミュニケーションを学ぶという日本語教育の特性を理解していること。
専門家としての日本語教師に求められる資質・能力
・言語教育者として必要とされている学習者に対する実践的なコミュニケーション能力を有していること。
・日本語だけでなく多様な言語や文化に対して、深い関心と鋭い感覚を有していること。
・国際的な活動を行う教育者として、グローバルな視野を持ち、豊かな教養と人間性を備えていること。
・日本語教育に関する専門性とその社会的意義についての自覚と情熱を有し、常に学び続ける態度を有していること。
・日本語教育を通じた人間性とその発達に対する深い理解と関心を有していること。
日本語教師養成に求められる資質・能力
知識
・言語や文化に関する知識
・日本語の教授に関する知識
・日本語教育の背景をなす事項に関する知識
技能
・教育実践のための技能
・学習者の学ぶ力を促進する技能
・社会とつながる力を育てる技能
態度
・言語教育者としての態度
・学習者に対する態度
・文化的多様性・社会性に対する態度
日本語教育人材の養成・研修のあり方について
役割
日本語教師:日本語学習者に直接日本語を指導する者
日本語教育コーディネーター:日本語教育プログラムの策定・教室運営・改善・日本語教師等に対する指導・助言を行うほか、多様な機関との連携・協力を担う者
日本語学習支援者:日本語教師や日本語教育コーディネーターと共に日本語学習者の日本語学習を支援し、促進する者
課題
幅広い教育内容が示されているが、様々な活動分野や役割に応じた資質・能力や教育内容は示されていない。
3つの教育領域、5つの区分とそれぞれに対応する教育内容の例等を示しているが必ず学習すべき内容が明確に示されていない。
提示以来18年が経過していることから、大学等における教育・研究の進展や社会情勢の変化に対応できていない。
引用元:文化庁ホームページ
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