日本語教師の学習112/留学生対象の教室活動

留学生対象の教室活動

日本語学校の修業時間

期間は最長2年

1日 :4コマ(45分✕4)
1週間 :5日(180分✕5)(月~金) →15~20h
1ヶ月 :20h✕4 =80h
1年 :760h

留学生クラスの教師の役割

効率の良い授業 日本語能力をつける 目標達成のサポート

日本社会でのコミュニケーション力を養ってあげる

授業の前準備

レディネス調査

外的条件

年齢・職業・国籍・母語・時間制限・経済状況・学習環境・生活環境

内的条件

日本語・外国語の学習経験 学習スタイル 言語学習以外の経験・能力

ニーズ分析

日本語を学ぶ目的は何か。(本人・経費支弁者・主催団体や機関)

目標言語の調査

目標言語調査

学習者が現実に遭遇する場面で使われている日本語

調査というよりは考える

目標言語使用調査

学習者が現段階で使っている日本語

初級・中級・上級

初級

JLPT:N5/N4 プレイスメントテスト(JLPT模擬テストなど)

JFスタンダード:基礎段階の言語使用者 A1/A2

言語知識:具体的なもの 挨拶のような対話

言語技能:短くて単純な文

目的・目標:正確さ重視

中級

LPT:N3/N2

JFスタンダード:自立した言語使用者 B1/B2

言語知識:抽象的なもの(説明が難しいもの)独話 複文

言語技能:長くて複雑な文

目的・目標:内容志向で、流暢さ重視

上級

LPT:N1

JFスタンダード:熟達した言語使用者 C1/C2

言語知識:専門的で抽象的な内容

言語技能:複段落の文

教え方の基本

初級

言語知識 正確さを重視 やさしいものから難しいものへ段階を踏む

中上級

言語技能 内容重視 アウトプット 流暢さ

コースデザイン

学習スタートから終了までの長期的な計画

目標 何を どんな方法 どこで 誰が どのくらいの時間 どのくらいの費用

どのように評価するか

進学2年コース

3か月後:初級レベル

半年後:初中級レベル

1年後:中級レベル

1.5年後:中上級レベル

2年後:上級レベル

カリキュラム

具体的に学習時間、内容、教科書の進度を決めること 短期的な計画

到達目標 時間割 シラバスの配列 教授法 教材・教具 担当教員

初級

メインテキストに沿って、言語知識の習得を軸に作成

中上級

メインテキスト+JLP/EJU対策

教材の分析

前書き

対象者 シラバス 進度 テキストの構成

うしろ

学習項目 単語一覧 課の構成

学習項目の分析

授業の前準備

教材分析

既習・未習の確認

学習項目の分析

新出語彙 文型の意味 フォームの分析

到達目標の設定

授業後に何が出来るようになっているか

授業の構成

どんな練習をどのタイミングでするか

「教案作成」「教具の準備」「シミュレーション」を何度もリハーサルしながら、再構築する

リハーサルを繰り返すことで、教案を覚えられる

教案が授業の良し悪しを決める

ティーチャートーク

学習者が理解できるように語彙や表現をコントロールすること

既習語彙・文型で話す

「です・ます体」で話す

敬語、オノマトペ、慣用句は使用しない

メリハリをつけて、語尾までしっかり話す

学習者の反応を見て話す

一般的なナチュラルスピードで話す

 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です