ハーヴィガーストの発達課題

6つの発達段階

ハーヴィガーストは、人間の発達段階は「乳幼児期」「児童期」「青年期」「壮年期」「中年期」「老年期」の6段階であるとしました。

ハーヴィガーストの発達課題

6つの段階ごとの代表的な課題を提示しています。

「乳幼児期」の課題

一般に生きるために必要なものと言われています。

・歩行の学習

・固形食を食べる学習

・話すことの学習

・排泄の学習

・生理的安定の達成

・性差と性的慎み深さの学習

・社会的、物理的事実についての単純な概念の形成

・両親兄弟の人間関係の学習

・善悪の区別、良心の学習

「児童期」の課題

社会生活への適応であると言われています。

・日常の遊びに必要な身体的技能の学習

・生活体として自己に対する健康な態度の形成

・遊び友達を作って、うまく付き合う学習

・男子、女子の区別の学習とその社会的役割の適切な認識

・読み、書き、計算の基礎的学力の習得と発達

・日常生活に必要な概念の発達

・良心、道徳性、価値観の適応的な発達

・個人的独立の段態度の階的な達成、母子分離

・社会集団や社会制度に対する態度の発達

「青年期」の課題

親からの精神的経済的な独立が課題だと言われています。

・両性の友人との交流と新しい成熟した人間関係を持つ対人関係スキルの習得

・男性、女性としての社会的役割の達成

・自分の身体的変化を受け入れ、身体を適切に有効に使うこと

・両親や他の大人からの精神的独立の達成

・経済的独立の目安を立てる

・職業選択と就職の準備

・結婚と家庭生活の準備

・市民として必要な知識技能と概念の発達

・社会人としての自覚と責任、それに基づいた適切な行動

・行動を導く価値観や倫理体系の形成

「壮年期」の課題

新たな集団を作ることが課題だと言われています。

・就職につくこと

・配偶者の選択

・配偶者と生活の学習

・第一子を家庭に加えること

・育児の遂行

・家庭の心理的、経済的、社会的な管理

・市民的責任を負うこと

・適した社会集団の選択

「中年期」の課題

次世代へのどのように伝えていくかが課題だと言われています。

・市民的、社会的責任の達成

・経済力の確保と維持

・十代の子供の精神的な成長の援助

・余暇を充実させること

・配偶者と人間として信頼関係で結びつくこと

・中年の生理的変化の受け入れと対応

・年老いた両親の世話と適応

「老年期」の課題

やがて訪れるだろいう死と向かい合うことが課題だと言われています。

・肉体的な力、健康の衰退への適応

・引退と収入の減少への適応

・同年代の人と明るい親密な関係を結ぶこと

・社会的、市民的義務の引き受け

・肉体的に満足な生活を送るための準備

・死の到来への準備と受容

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