ソニーα7/DレンジオプティマイザーとDHRの違い

ソニーα7/DレンジオプティマイザーとDHRの違い

例えば、ステージに複数の人が出演していて、その中の一部の人にスポットライトが当たっている場面を撮影すると、スポットライトが当たっている人の顔が白飛びしたり、逆にスポットライトが当たってない人の顔が真っ暗になってしまうことがあると思います。
この明暗差を補正するのが「Dレンジオプティマイザー」と「HDR」です。
他のメーカーにも同様の機能があり、キヤノンでは「オートライティングオプティマイザ」、ニコンでは「アクィブDライティング」という名称の機能です。
では「Dレンジオプティマイザー」と「HDR」はどう違うのか?
その違いと、使い方についてご案内します。

DRO/Dレンジオプティマイザー

被写体や背景の明暗の差を細かな領域に分け分析し、最適な明るさと諧調の画像にします。

Dレンジオプティマイザー:オート

カメラが自動で画像の領域ごとに最適化します。

Dレンジオプティマイザー:レベル設定

撮影画像の階調補正レベルを Lv1 (弱)~ 5 (強)から選ぶ。

HDR

露出の異なる3枚の画像を撮影し、適正露出の画像とアンダー画像の明るい部分、オーバー画像の暗い部分を合することにより階調豊かな画像にします。
適正露出画像と、合成された画像の2枚が記録されます。

オートHDR

カメラが自動で調整します。

HDR:レベル設定

被写体の明暗差に応じて露出差を設定します。
1.0Ev (弱)~ 6.0Ev (強)で最適化レベルを選びます。
例:2.0Evでは-1.0Evの画像、適正露出の画像、+1.0Evの画像の3枚が合成されます。

DレンジオプティマイザーとDHRのメリットとデメリット

Dレンジオプティマイザー

メリット

1回のシャッター撮影なので撮影時に違和感がありません。

動きのある被写体に対しても問題ありません。

デメリット

設定を強くするにつれ、ノイズが発生します。

HDR

メリット

ノイズの影響が少ないです。

デメリット

不自然な諧調になることがあります。

オートの場合は、撮影時の画像処理に時間がかかります。

動きのある被写体には向いていません。

動画の場合

動画の場合は、HDRを使いないので、Dレンジオプティマイザーのみとなります。

「スマホのほうが綺麗に撮れた。」ということがあると思いますが、おそらくスマホではデフォルトで、この機能が働いているのでしょう。

ミラーレスカメラには他にも綺麗に撮るための機能やノウハウがあります。スマホに負けないよう、カメラを上手く使いこなし、スマホ以上の素晴らしい写真や動画を撮りましょう。

最後までご覧頂き、ありがとうございました。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です