目次
語彙とは
「彙」の意味
仲間・あつまる・あつめる
語彙
何らかの共通点がある語の集まり
「文」と「語」の関係
統語的関係
連続して並んでいる要素間の関係、語と語を結び付ける関係。横の関係。
範列的関係
意味的制限(選択制限)を共有する、 入替可能な関係。縦の関係。
文法的に並んでいる語の1つ1つは、他の語と置き換えることが出来る。置き換え可能な語と語の関係を「範列的関係」という。
「形態・語彙・意味」の着眼点
範列的関係
語彙の体系
理解語彙 使用語彙
個人が前提
理解語彙
聞いたり読んだり受容して、 理解できる語彙
日本語母語話者(成人)の理解語彙は、 4万~5万語程度
使用語彙
話したり書いたり産出して、実際に使用できる語彙
日本語母語話者(成人)の理解語彙は、 1万語程度
周縁語彙 中心語彙
言語教育という目的からは、中心語彙を効果的に教えることが重視される
周縁語彙
専門用語、特殊な職務上の語、特定地域の方言語彙、古語、俗語、隠語といった、使用範囲が極端に狭い語彙
中心語彙
周縁語彙に対して、日常の様々な表現においてよく用いられる語彙
基本語彙 基礎語彙
基本語彙
具体的な言語資料の統計調査により、 客観的に選定された語彙。調査対象に頻繁に現れる語彙は、その分野における基本的な語彙だと捉えられる
※特定の言語
基礎語彙
必要だと思われる語を、選定者が 主観的に選定したもの。できるだけ少数の語で、広範囲のことがらを表現できるよう配慮して選定する
※特定の領域
包摂関係 上位語 下位語
包摂関係
ある語 A の意味範囲が、ある語 B の意味範囲に完全に含まれている場合、A を「下位語」、B を「上位語」と言う
全体部分関係
着物 > 袖
顔 > 口
学習者の日本語レベル
日本語能力試験(JLPT)
日本語を母語としない人を対象に日本語能力を認定する検定試験
出典:旧試験との比較 | 日本語能力試験とは | 日本語能力試験 JLPT
旧試験の語彙数認定基準
4級:800字
3級:1,500字
2級:6,000字
1級:10,000字
CEFR(セファール)
Common European Framework of Reference for Languages
2001 年、ヨーロッパの言語教育・学習評価の場で共有される枠組みとして発表された
JF スタンダード
CEFR の考え方に基づいて開発。JF スタンダードを用いることにより、日本語の熟達度を CEFR に準じて知ることができる。
Can-do
各レベルで、文法や語彙、漢字などの知識の量ではなく、何がどのくらいできるかを示したり、その段階で持っている言語能力を示したりしたもの。
日本語学習(使用)の目的
JGP
Japanese for General Purposes
一般日本語教育
JSP
Japanese for Specific Purposes
目的別日本語教育
語の条件
語の条件
一定の「語形」(文字ではなく、音の並び)に、一定の「意味」がそなわっていること
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