日本語教師の学習113/授業計画と授業準備

教案作成

カリキュラムが決まったら

教材分析→学習項目の分析→到達目標の設定→授業の構成

教案作成→教具の準備→シミュレーション

初級クラスの授業イメージ

わかる→覚える→使える

授業の流れ

初級(言語知識)

ウォーミングアップ

導入

基本練習(機械的練習・有意味の練習)

応用練習

まとめ

中上級

ウォーミングアップ

前作業

本作業

後作業

言語知識の授業の流れ

ウォーミングアップ

雰囲気づくり

天気、ニュース。進学に関する情報

宿題の回収
発声練習

動機付け

使用場面の紹介

学習者が興味をひくような工夫 学習者が使用場面を自主的に推測できる

文型の提示

使用する場面や状況を推測し、理解出来ればコミュニケーションにつながる

導入時の注意ポイント

・導入前に、これから学習する文型を提示しない

・これから学習する文型を使って質問しない

・文型用語を使って文型を説明しない

・形の説明からではなく、どんな場面でどんな時に誰に対して使うのかわかる場面、例文を提示する

・学習者が文型の形、意味を正しく理解しているか確認する

練習・MMC

機械的練習(基本練習)

・言語形式を覚えるための練習

・正確さの向上

・パターンプラクティスを行う

模倣練習 変形練習 代入練習 拡張練習 統合練習 完成練習 応答練習

有意味の練習(応用練習)

・形式+意味の理解

・正確さの向上を重視

・自分のことを話す

・シチュエーションドリルを行う

コミュニカティブな練習(実用練習)

・言語の意味に焦点

・流暢に使いこなす インタビュー、ロールプレイ、ショーアンドテル、スピーチなど 聴解・読解教材を使用してもよい

・現実に近い、真正性(学習者にとって現実的かどうか)

・実際に使ってみる

練習のポイント

易しいものから難しいものへ

文型練習の順番

肯定文→否定文→疑問文→疑問詞文

授業・教案で使用する言葉

練習の形態

コーラス・ソロ リピート チェーンドリル ディクテーション Q&A ペアワーク グループワーク

教材

キュー 文字カード 絵カード フラシュカード 生教材 レアリア ペープサート

活動

インフォメーションギャップ ピアレスポンス ロールプレイ 発表 ディスカッション ディベート インタビュー フィードバック

授業における談話の構造

IRF/IRE型

I:教師が発話する(説明する・質問する)

R:学習者が反応・応答

F/E:教師が学習者の反応にフィードバックや評価をする

肯定的評価をした場合、談話が終了し、次へ否定的な評価をした場合、さらに形を変えて説明・質問する

質問の仕方・作り方

クローズド・クエスチョン(イエス・ノークエスチョン)

これはペンですか。はいそうです。

クローズド・クエスチョン(オータナティブクエスチョン)

犬は好きですか 嫌いですか。好きです。

オープン・クエスチョン

好きな食べ物は何ですか。ラーメンです。

クローズド・クエスチョン(ディスプレイクエスチョン)

今何時ですか。3時です。

オープン・クエスチョン(レファレンシャルクエスチョン)

あなたの国の有名な食べ物は何ですか。バナナです。

ティーチャートーク

学習者が理解できるように、語彙や表現などをコントロールすること

・既習語彙・文型で話す

・「です・ます体」で話す

・敬語・オノマトペ・慣用句は使用しない

・メリハリをつけて、語尾までしっかり話す

・学習者の反応を見て話す

・一般的なナチュラルスピードで話す

 

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