一瞬で大切なことを伝える技術/本のレビュー

一瞬で大切なことを伝える技術

「一瞬で大切なことを伝える技術」を読んで学んだ知識や考え方をご紹介します。

人と会話をしていると、自分が言いたいことが、なかなか相手に伝わらないことがあります。また、相手の言っていることがよく解らないこともあります。

どうでも良い話ならいいですが、大切な話は正しくしっかりと伝えたいですね。

この本には、自分が伝えたい事を相手にしっかりと伝えるノウハウが書いてあります。伝えるためには相手の話を理解することも必要です。そして大切な話には結論があります。最後にきちんと結論を出すためには、話し方のポイントもあります。

この本で学び取ったことの重要ポイントをお伝えします。

「重要思考」で考える

「重要思考」とは、そのテーマを「重み」と「差」で考えることです。

「重み」は、それがどれだけ「重要」であるかということ。「差」は、他よりもどれだけ優れているかということです。

例えば、アマゾンが売れている理由を考えてみましょう。アマゾンは「価格が安い」「配送が早い」「品揃えが豊富」というのが売りですが、どれも顧客にとっては重要です。そこで他社との差を考えてみます。アマゾンは他社と比較して圧倒的に品ぞろえが豊富です。したがって重要思考で考えると、アマゾンが売れている理由は「品揃えが豊富」という考えになります。

会話に必要な3つの力

会話には「伝えたい事を相手に伝える力」「相手が話す内容を聴き取る力」「お互いに議論する力」の3つが必要です。

伝えたい事を相手に伝える力

相手に伝えたい事をを伝えるには、先ず伝えたい事は何か？それを明確にする必要があります。そして、伝えたい明確な事を相手に伝えます。

相手が話す内容を聴き取る力

会話は、自分が伝えたい事を伝えるだけでは成り立ちません。相手が話す内容をしっかり聴き取り、理解することも必要です。

お互いに議論する力

お互いの話を理解しあった後は、それに対し議論する力が必要です。ここでも「重要思考」で考え議論すします。

シンプルに伝える

聴く側になってみるとよくわかりますが、話はシンプルな方が聴きやすいです。

シンプルとは、先ず言葉を出来る限り短くすることです。話す言葉を一度文章に置き換えてみましょう。口頭だと、つい余計な言葉を付け加えたり、繰り返し語ってしまいます。

次に、要点を一つに絞って話しましょう。1つのテーマの中で話したい項目が沢山出てくると思いますが、その中で最も重要な項目を1つに絞って話します。

そして、話に段落を付けることもシンプルにつながります。書物でも段落があると読みやすいように、話も段落を付けることで、聴き手側が受け取りやすくなります。

聴き方のコツ

相手が言いたいことを本当に理解することは簡単な事ではありませんね。聴き手側も理解するための努力が必要です。

「相手の話を遮らない事」というマナーもありますが、ただただ聴いているだけでは話し手も自分の話が通じているか不安になり、説明を重ねてしまいます。もし話を理解出来ていたら、区切りの良い所で、「～ということですね。」と確認を入れます。そうすることで自分自身も内容を整理出来、相手も話が伝わったと安心して話を続けやすくなります。もちろん理解出来ないところがあった場合は、最後ではなく、途中の区切りで質問してあげましょう。

テーマから外れないこと

議論には目的があり、その為にテーマを決めています。ところが論議しているうちに話がそれて違うテーマについての議論になってしまうことがあります。他に重要なテーマが見つかったのであれば、別の機会を設けて議論すべきです。あくまでも今回のテーマについて考え、そのテーマの結論を出せるよう意識して議論を進めます。

決め方を決めておく

議論の目的は、そのテーマに対する結論を出すことです。結論の出し方を決めておかないと、声の大きい人の意見に流されてしまったり、結論があいまいなまま終わってしまうこともあります。そのために予め結論の出し方を決めておく必要があります。

また、時間を決めて、決めた時間には結論が出せるように逆算して議論を進める必要があります。そのために、話をシンプルに、テーマから外れた余計な話をしないように常に意識して議論しなければなりません。

この本のご紹介

この内容に興味がありましたら是非読んでみてください。おすすめの1冊です。

「言いたいことを伝える」ためにはロジカルな考え方や会話の仕方が必須です。
ところが、ロジカルシンキングの本の多くは、使いこなせない難しいフレームワークばかり。
そんな難しいフレームワークは一切必要ありません!
「ロジカルに伝える」ために必要な技術は、たった1つで充分。
それが、最強の思考法『重要思考』です。――三谷宏治

◎この1冊で、ロジカルに「考える・話す・聴く・議論する」ができるようになる!
ビジネス書大賞受賞『経営戦略全史』『ビジネスモデル全史』のベストセラー著者で、BCG、アクセンチュアで19年間トップ経営コンサルタントをつとめた三谷宏治先生の「論理的思考」超入門の書!

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