文法の演習
動詞の活用例
来る
k
こない きます きて きた くる くれば こい こよう
こられる こられる こさせる こさせられる
する
s
しない します して した する すれば しろ しよう
できる される させる させられる
食べる
tabe
たべない たべます たべて たべた たべた たべる たべれば たべろ たべよう
たべられる たべられる たべさせる たべさせられる
飲む
nom
のまない のみます のんで のんだ のむ のめば のめ のもう
のめる のまれる のませる のまされる
話す
はなす はなされる はなさせる はなさせられる
動詞活用の手がかり
3 グループは「来る」と「する」のみ。
ナイ形
/a/ +「ない」 であれば、1 グループの動詞
/i/ +「ない」、 /e/ +「ない」 であれば、2 グループの動詞
マス形
「ます」の直前の母音がeであれば2グループ
「ます」の直前の母音がiであれば1または2グループ 暗記すること
辞書
「る」以外で終わるものは1グループ
「可能」 「受け身」 「使役」 「使役受け身」
もとの動詞に助動詞が付加されたもの
「可能」 「受け身」 「使役」 「使役受け身」 は、すべて 2グループの動詞
形容詞と名詞の活用例
ナ形容詞
かんたん かんたんだ かんたんな かんたんでない かんたんに かんたんで かんたんだった かんたんであれば
ィ形容詞
むつかい むつかしい むつかしい むつかしくない むつかしく むつかしくて むつかしかった むつかしければ
丁寧形と普通形
動詞述語
話します 話す
話しません 話さない
ありません ない(ィ形容詞)
い形容詞
寒いです 寒い
寒くないです 寒くない
な形容詞
にぎやかです にぎやかだ
にぎやかではありません にぎやかではない
名詞述語
春です 春だ
春ではありません 春ではない
その他
つくりたいです つくりたい
つくっています つくってない
日本語初級の文型
述語の種類
名詞述語文
形容詞述語文
動詞述語文
イ形容詞とナ形容詞
非過去(限定用法・叙述用法)
過去(限定用法・叙述用法)
動詞の活用
マス形 テ形 ナイ形 辞書形 タ形 意向形 命令形 条件形
特別な動詞
可能 受身 使役 尊敬 使役受身
文体
丁寧体 普通体
取り立て助詞(副助詞)
は も
連体助詞
の
格助詞
「から」 「まで」 「(時)に」
「へ」 「(乗り物)で」 「(人)と」 「(日)に」
「を」 「(場所)で」
「(道具)で」 「(言語)で」 「(相手)に」
「(対象)が」
「(主語)が」「(場所)に」
「(比較対象)より」
終助詞
か ね よ
マス形を教えるメリット・デメリット
メリット
日常的に使う 失礼にならない 標準的 簡単 すべての時制がそろう 直接法で教える時に便利 コミュニケーションを早い段階で成立させる
デメリット
日本人のカジュアルな会話が聞き取れない時期が続く
文型と「接続」
文型は節や句の構造をパターン化して示したもので、文中の要素をどのようにつなげるかを「接続」として示す。
動詞(および形容詞等)のテ形を含む文型例
教科書を読んでください
花子さんは今教科書を読んでいます
ボールペンで書いてもいいですか
動詞のタ形を含む文型例
昨日は暑かったです
東京へ行ったことがあります
毎晩テレビを見たり本を読んだりします
「ている」形(ています)
動きの進行 継続的な動き
花子さんは今電話をかけています。
花子さんは今レポートを書いています。
花子さんは今テレビを見ています。
動きの結果の状態 動き・変化の後の状態が見える
花子さんは電話をかけました。
花子さんはレポートを読みました。
花子さんはテレビを見ました。
窓が閉まっています。
繰り返し 断続的な動き
花子さんは毎日電話をかけています。
花子さんは毎週レポートを書いています。
花子さんはよくテレビを見ています。
状態の継続
花子さんはパソコンを持っています。
花子さんは東京に住んでいます。
経験
花子さんは電話をかけたことがあります。
花子さんはレポートを書いたことがあります。
花子さんはテレビに出たことがあります。
文型の指導
必ず3つの側面を教えること
文型の3つの側面
言語形式
発音・表記
文法的な特徴(品詞・活用)
接続形式 等
意味
何を意味するか
対人的モダリティ
行為要求のモダリティ
聞き手に (しばしば、自分にとって都合のよい) 行為を促す
使い方
実際にどのように使われるか 使用上の制約
優れた例を挙げることが大切
依頼
お願いする
指示
軽い命令
勧め
聞き手に勧める
「~てください」の3側面
言語形式
動詞のテ形
意味
対人的モダリティー
使い方
依頼:すみませんが~してください。
指示:作文は今週中に出してください。
勧め:ぜひ、来てください。
文型指導のポイント
新たな文型を導入する際には、具体的な内容から抽象的な内容へと展開するとよい
最初に具体例をいくつか出して、意味や形式を教えていく。
「使い方(用法)」 は、具体的で、「真正性」のあるものにする
優れた例が理解に繋がる。
「使い方(用法)」 の提示 (用例の提示) の仕方が、を左右する一つのカギとなる
「意味」 は、どのように使われるかによって定まる。 換言すれば、「意味」 は 「使い方(用法)」 と完全に切り離すことができない 「意味論」と「語用論」とは連続的である。
「使い方(用法)」 の提示は、コミュニカティブな練習に直結しやすい。学習者は「あっ、こういうふうに使うんだ~」と理解する。
具体的な話から入ることで、解りやすくて、細かい情報を盛り込むことができる。具体例は幾つか出すこと。
よりよい用例を提示するための考え方・コツ
母語話者が当該文型をどのような場合に使用しているのかを考えてみるところから始めるとよい。私たち日本人はどのような場面に使用しているか?
発話の場面・状況・文脈を明確にすること。いつ・どこで・だれが・だれと・どんな・なぜ
文法・用法上のポイントが、用例の場面・状況・文脈の設定に織り込まれていること。
用法
普通体
言語形式
主節の述部に 「普通形」 を使う
意味
シンプル 親しい
使い方
家族や友達との会話 日記 など
直接受身
主語 の視点で、他者 の行為が自らに及ぼした作用を語る。
能動にすると、受身の主語は、ヲ格または二格で現れる。
花子さんは太郎さんに押された。→ 太郎さんが花子さんを押した。
まわりの人に押された。→ まわりの人が私を押した。
間接受身(迷惑受身)
彼女に泣かれてしまった。→彼女が泣いた。
友だちに傘を持って行かれた。→ 友達が私の傘を持って行った。「持ち主の受身」
工事車両に道をふさがれた。→ 工事車両が道をふさいだ。
雨に降られた。→ 雨が降った。
使役の用法
子どもに家事を手伝わせる。「意志動詞」
彼女の言葉が課長を激怒させた。「意志がない」
可能動詞の形
意志を持っているもの
運び出せる 休める
ダイクシス(直示)
発話の時・場所・状況によって変わる
ここ
来週の金曜日
品詞
ナ形容詞
そっくりな ふしぎな 楽な デラックスな 密接な ×多きな
名詞
なぞだ
格助詞「が」の用法
~が欲しい ~が弾ける ~が好きだ ~が上手だ ~が~たい
他動詞
消す 貼る 閉める ~を開く
自動詞
~が開く
自他の対
集める・集まる 出す・出される よごす・よごされる
自発
意識しなくても行うこと
聞かれる
可能動詞
能力・状況可能・自発
ヴォイス
使役受身
食べさせられる 座らせられる
受身の用法
珍しく先生に褒められた
連体詞
後に名詞が来る
あらゆる おかしな おおきな ちいさな
格助詞「を」の用法
学校を去る
対比
何かと比べて (何と比べているかわかること)
私がやります
「~たい」 の例
言語形式
わたしは、 ~たいです
話し手が一人称になる
「動詞のマス形」+たい
意味
話し手の願望
使い方
【必須】私のことを言う場面
選択する場面
いつもとは違って、いつもは出来ていないことを望む
やろうと思っていたのに、出来なくなった時
「例」
早く食べたい
「お」の用法
美化語:お酒 おトイレ
尊敬語:お電話番号を~
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