日本語教師の学習/学習者が苦手とする日本語の発音

学習者が苦手とする日本語の発音

類型化しやすい4類

拍(音の単位)に関わるもの

拍の中で、撥音「ん」促音「っ」長音「ー」は、特殊拍と呼ばれ、日本語に特有の音声的な単位であるため、学習者にとっては困難なものとなる。

長音「ー」

長音が発音されないか短い、反対に長音がないのに前の母音が長く発音される

例:ページ⇒ペジ 昨日⇒きの 宿題⇒しゅーくだい

母語別の傾向

英語・中国語・韓国語・ベトナム語

促音「っ」

促音が発音されないか短い、反対に促音がないのに促音があるかのように発音される

例:切符⇒きぷ 猫⇒ねっこ

母語別の傾向

英語・中国語・韓国語・ベトナム語

撥音「ん」

「ん」が前の音と合わせて1拍と認識されてしまうほど短く発音される

例:先生⇒センせ 今度⇒コンど

撥音の直後の結びついてしまう

例:本を⇒ほの 日本へ⇒にほね 多分あります⇒たぶなります

母語別の傾向

英語・中国語・韓国語・ベトナム語

調音法(音の出し方)に関わるもの

ま行/ぱ行の混同

[m][b]は、どとら音声の両唇音で、調音法だけが異なる。そのため、[m][b]が同じように扱われる場合がある。

例:二倍⇒にまい 二枚⇒二倍 さみしい⇒さびしい

母語別の傾向

ベトナム語

だ行/な行/ら行/の混同

[d][n][r]はいずれも、音声の歯茎音で、調音法だけが異なる。そのため、[d][n][r]が同じように扱われる場合がある。

例:来年⇒だいねん、ないねん 名前⇒だまえ、らまえ 階段⇒かいなん、かいらん

母語別の傾向

中国語・ベトナム語

「つ」⇒「トゥ/ス」

「つ」は、無声・歯茎・破擦音であるが、母語でこの音を使ってない学習者は、[t]か[s]で代用しようとするため。

例:机⇒トゥくえ、すくえ 疲れた⇒トゥかれた、すかれた いつも⇒いトゥも、いすも

母語別の傾向

英語(多い)・韓国語・ベトナム語

調音法(音を出す位置)に関わるもの

「つ」⇒「チュ」

「つ」は、無声・歯茎・破擦音であるが、母語でこの音を使ってない学習者は、それより少し後ろの無声・歯茎・破擦音で発音されてしまうため。

例:机⇒チュくえ、すくえ 疲れた⇒チュかれた、すかれた いつも⇒いチュも

母語別の傾向

韓国語・ベトナム語

調音法(音を出す位置と音の出し方の両方)に関わるもの

「じゃ行/ヤ行」の混同

ベトナム語には、無声・歯茎硬口蓋・破擦音がない、無声・硬口蓋・半母音がない地域もあり、この2つが曖昧になるため。

例:非常口⇒ひようくち 住所⇒ゆうしょ 家族⇒かよく 早く⇒はじゃく 夢⇒じゅめ 火曜日⇒かじょうび

じゃがいも⇒ざがいも、やがいも 住所⇒ずうしょ、ゆうしょ 女性⇒ぞせい、よせい

母語別の傾向

ベトナム語

濁音点(音を出す位置)に関わるもの

 

無音音と有声音の混同に関わるもの

「か行/が行」「た行/だ行」「ぱ行/ば行」の混同

無声音と有声音の区別が曖昧であるため。

例:近い⇒ちがい 違い⇒ちかい 固い⇒かだい 課題⇒かたい 3班⇒さんばん 三番⇒さんぱん

母語別の傾向

中国語・韓国語

 

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