言語機能の特徴
言語機能の「二面性」
スイスの言語学者ソシュール
能記(シニファイン):表像(形)
所記(シニフィエ):観念(意味)
恣意性(しいせい)byソシュール
・記号の二つの側面である「能記」と「所記」の結びつきには必然性はないこと。
・言語においても、形式(音声や文字など)と意味の関係は偶然に結びついたもので、ある意味に対して特定の形式が対応しなければならないという必然性はない。
線条性byソシュール
・ことばの理解は、時間の流れに沿って並んで出てくる音声を聞くことにより可能になる。
・ある語を発音する時、その語に含まれる音声を同時に発音したり、順序を入れ替えたりしては成り立たず、決まった順序で発音されなければならない。
・表記も文字の配列順序が決まっている。
二重分節性 マルチネ
言語の経済性(有限の素材)と創造性(無限の現象)の基盤
通時態と共時態 byソシュール
通時態
歴史的に時間の流れに沿って変化する側面
共時態
一点時の静止状態としての側面
無標と有標と中和
無標
対立する二つの言語形式がある場合、より一般的で制約が少ないほう。:食べる
有標
対立する二つの言語形式がある場合、ある特徴を積極的に表す、特殊なほう。:食べます
中和
有標、無標の選択がなく、一つの形式でしか表す事が出来ないこと。:食べるもの
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